今夜金ロー!ジュラシック・パーク第2作、色あせない迫力をもう一度
スティーヴン・スピルバーグがメガホンを取った『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)が25日、「金曜ロードSHOW!」にて放送される。空前の大ヒット作となった前作『ジュラシック・パーク』(1993)の続編にあたる同作の魅力をあらためて振り返る。
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『ロスト・ワールド』は、コスタリカの沖合に浮かぶ離れ小島が舞台。遺伝子技術を用いて太古に絶滅した恐竜たちを現代に蘇生させたテーマパーク「ジュラシック・パーク」で、恐竜たちが暴走する事故が起こってから4年。科学者のイアン(ジェフ・ゴールドブラム)は別の島の遺伝子工場でも恐竜たちがよみがえったので調査してほしいと依頼される。調査に向かった彼は、古生物学者の恋人サラ(ジュリアン・ムーア)と現地で合流。そこでまたも恐竜たちに襲われてしまい……。
最新のVFX映像や音響効果を用いて恐竜を蘇らせ、映画ファンの度肝を抜いた『ジュラシック・パーク』。視覚効果の革命的作品となり、アカデミー賞では音響賞、音響効果編集賞、特殊視覚効果賞を受賞している(ちなみにスピルバーグは同年、作風の大きく異なる『シンドラーのリスト』で監督賞ほか各賞を受賞するなど多才ぶりを発揮した)。続編の『ロスト・ワールド』でも、デジタル技術の発展でさらに迫力ある映像が誕生した。
パニック映画に寄った作風や脚本などで前作との比較で語られることの多い『ロスト・ワールド』だが、公開から20年以上が経過した今、新たな目線で楽しむことも可能だろう。『JAWS/ジョーズ』や『ハリー・ポッター』シリーズを手掛けた映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズが前作に引き続き手掛けた音楽は臨場感があり、今なお迫力を感じられる恐竜のCGやスリリングな展開にも注目だ。
また、ヒロインでイアンの恋人のサラを演じたのは、この年『ブギーナイツ』でアカデミー助演女優賞を受賞するジュリアン・ムーア。今や名女優といえる彼女は、恐竜にも母性があることを信じる勇敢な古生物学者を熱演した。ほかにも主演のジェフ・ゴールドブラムはもちろん、スピルバーグが「世界一」と絶賛した故ピート・ポスルスウェイトが恐竜ハンター団の隊長役として存在感を発揮している。
第1作の公開から25年を迎える『ジュラシック・パーク』シリーズ。2015年からスピルバーグが製作総指揮として参加する『ジュラシック・ワールド』シリーズが新たに3部作として始動しており、J・A・バヨナがメガホンを取る最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の公開を7月13日に控え、シリーズ全体で注目を集めている。(編集部・大内啓輔)
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』は日本テレビにて5月25日夜9:00より放送