『君の名は。』スタジオ新作主題歌にビッケブランカ!『詩季織々』予告編
『君の名は。』などの新海誠監督作品で知られるアニメーション制作会社コミックス・ウェーブ・フィルム(以下、CWF)が手掛けた新作映画『詩季織々』の主題歌を、シンガーソングライターのビッケブランカが担当することが発表され、書き下ろしの新曲「WALK」を使用した予告編が公開された。また、ポスタービジュアルも公開され、公開日が8月4日に決定したことも明らかになった。
『詩季織々』は中国が舞台の青春アンソロジー。日本と中国の若手監督を起用し、「衣食住行」をテーマに描いた短編を通して、大切な思い出を胸に大人になった若者たちの過去と現在を紡ぎ出す。
上映される短編は、実写作品の監督として活躍するイシャオシン(易小星)監督の「陽だまりの朝食」、『君の名は。』などでCGチーフを務めてきた竹内良貴監督の「小さなファッションショー」、そして総監督を兼任するリ・ハオリン(李豪凌)が手掛けた「上海恋」の3本。もともとは、中国で数多くのアニメを制作するHaoliners(ハオライナーズ)の代表でもあるリ・ハオリンが、新海監督の『秒速5センチメートル』(2007)に感銘を受け、CWFに熱烈なオファーを送り続けたことで企画が始動した。
主題歌を担当したビッケブランカは、ハイトーンボイスとピアノを基調とした楽曲を特徴とするシンガーソングライター。新曲「Black Rover」がテレビアニメ「ブラッククローバー」のオープニングテーマになるなど、注目を浴びている。常に劇中歌も話題となるCWF作品への起用に、本人も「制作の方々の熱意を強く感じ、より一層気合が入りました。映像を通して音楽を作りあげるまで、世界観を構築していくことは容易かったし、3つのストーリーが共通して伝えたいことを、僕はただ音に変えただけです。まさにこの作品自身がペンをとって書いた歌、と言えます。携われて光栄でした」と喜びを語っている。
予告編では、同スタジオらしい美しい風景と共に、淡い青春模様を描いた映像が展開。透明感あふれるビッケブランカの歌声が爽やかに映像を彩り、誰もが共感する、切なくも温かい作品であることを予感させる。(編集部・入倉功一)