『007』争奪戦に決着!MGMが北米、ユニバーサルが海外配給へ
大人気スパイアクション映画『007』シリーズ最新作の配給権争奪戦が巻き起こっていたが、製作も手掛けるMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)がアンナプルナ・ピクチャーズとの提携により北米配給を、そしてユニバーサル・ピクチャーズが海外配給を担当することに決まった。Deadlineが報じている。
本シリーズの配給権は、前作『007 スペクター』(2015)を最後に米ソニー・ピクチャーズとの契約が切れ、その配給権をめぐる争奪戦が勃発していた。昨年秋に、MGMはアンナプルナ・ピクチャーズと提携して北米配給を2018年から再開することを発表していたため、本シリーズに関しても同2社の提携で北米配給されるとの見方が強まっていたが、その通りとなった。MGMは北米配給のほか、デジタルと世界中のテレビ放映権も所有している。
一方、世界的人気を誇るシリーズとあって、海外配給権の行方にも関心が高まっていたが、こちらはユニバーサルが勝ち取った。ユニバーサルは米20世紀フォックスに代わって、ホームビデオの販売権も手にしている。
ダニエル・クレイグが降板騒動を経てジェームズ・ボンド役に復帰する本作は、『スラムドッグ$ミリオネア』などのダニー・ボイル監督がメガホンを取り、『トレインスポッティング』シリーズでボイル監督とタッグを組んだジョン・ホッジが脚本を担当する。撮影は12月にも開始されるという。2019年11月8日に全米公開予定。(編集部・石神恵美子)