渋谷シネパレス閉館…70年の歴史に幕
東京都渋谷区にある映画館「渋谷シネパレス」が、27日の営業をもって70年の歴史に幕を閉じた。
【写真】最後の上映作品となった『ダンガル きっと、つよくなる』
同劇場の公式サイトでは、「当館は、5月27日を持ちまして営業を終了させていただきました」と閉館を報告し、「昭和23年に『渋谷パレス座』として営業を開始して以来、70年間の長期に渡りみなさまに支えられながら映画興行を継続してまいりましたが、このたび、諸般の事情により上記期日を持ちまして閉館とさせていただきます。みなさまからの長期に渡るご支援に、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。従業員一同」と感謝をつづった。
本劇場では、感謝の気持ちを込めて閉館までの1週間、角川映画の過去作品を上映する「70年に感謝ワンコイン(500円)でお別れです」というキャンペーンを行うなど、最後まで映画ファンにやさしい映画館として親しまれた。最後の上映作品となったのはインド映画『ダンガル きっと、つよくなる』の応援上映だった。
劇場のファンはSNSで、閉館について「大変お世話になりました。ありがとうございました」「おつかれさまでした」「さみしいです」と惜別の声を寄せている。(編集部・梅山富美子)