人気アメコミ「スポーン」実写化、主演にジェイミー・フォックス
『ベイビー・ドライバー』などのジェイミー・フォックスが人気アメコミ「スポーン」を実写映画化する『スポーン(原題) / Spawn』に出演することが明らかになった。コミックの原作者トッド・マクファーレンが現地時間30日、自身の公式Twitterにジェイミーとの2ショット写真を投稿し、出演を歓迎している。
「スポーン」は、任務中に殺害され、地獄へ堕ちたCIAの特殊工作員アル・シモンズが、再び最愛の妻に会うべく、地獄の王マレボルギアと契約を結び、地獄の軍団構成員“ヘルスポーン”になるというストーリー。コミックは1990年代に人気を博し、1997年にはマイケル・ジェイ・ホワイト主演で実写映画も製作された。今回の映画化は、原作者であるトッド自らが監督・脚本を務める。
主人公アル・シモンズ役に決まったジェイミーは、『コラテラル』『ドリームガールズ』など数多くの作品に出演しており、2004年公開の『Ray/レイ』では、アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞している。本作への出演は数年前から熱望しており、今回彼の願いが叶う形となった。ちなみに、アメコミ映画への出演は、悪役エレクトロを演じた『アメイジング・スパイダーマン2』以来2度目となる。
ジェイミーの起用についてトッドは「彼はボディーランゲージや視線を使って、私が脚本に書きうる内容以上のことを表現できる。今作ではそのような表現力が必要になってくるんです」とオスカー俳優の演技力に着目したとDeadlineにコメント。トッドは、実際にジェイミーが出演した作品からそのような瞬間を感じたと話し「時折、彼が発する短いセリフなどからは、『こいつに近づいたらまずい』と感じさせることができるよ」と彼の演技が本作の世界観にも適していることを明かした。
また、本作はアンチヒーローが活躍するダークな世界観を表現するため、R指定での製作を予定している。同サイトによると、本作のスポーンは“口数が少ないヒーロー”として描かれるという。トッドは「『JAWS/ジョーズ』や『遊星からの物体X』などの名作ホラー映画に登場するキャラクターは口数が少ない」と名作ホラーから刺激を受けたという。また、トッドは3部作構成で映画化を計画していることも明かし、第1作目となる本作については、ヒーロー誕生を描くオリジンストーリーにはならないこともコメントしている。
本作は、『パラノーマル・アクティビティ』などを手掛けたジェイソン・ブラムの製作会社ブラムハウス・プロダクションよって製作される。公開時期は明らかになっていない。(編集部:倉本拓弥)