ブラックパンサー俳優、もともと俳優になるつもりはなかった
映画『ブラックパンサー』で主演を務め、誰もが知る俳優になったチャドウィック・ボーズマン(40)だが、カメラの前で演じる自分の姿ではなく、監督としての姿を想像しながら育ったという。
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チャドウィックは「監督や脚本家寄りの考え方をしていたから、ステージの上に立ったり、カメラに映ったりしたいという気は全くなかった。ダンサーの兄が演技をしていた時、僕は母と一緒に観客席から観ていたんだけど、ステージ上のパフォーマンスよりも監督が何をしているかに興味を持った。俳優そのものになりたいっていうより、映画作りの過程を学ぼうと思って俳優になった」と明かした。
『ブラックパンサー』のティ・チャラ役として世界的な成功を収めたチャドウィックは、この成功を“勝利”だと考えているという。
Esquire誌に対し、「黒人が主役の映画は海外では上手くいかないと頻繁にスタジオから言われてきた。だからこの成功は世界的に意味を持つ。スタジオの黒人映画に対する姿勢を変えられたし、もう『黒人映画は海外では上手くいかない』とは断定できなくなった」と語った。
過去のインタビューで、チャドウィック自身がどのように人種差別と闘ってきたのかを語った際には「アイスクリーム屋さんで他の子どもたちから『ニガー(黒人を指す差別用語)』と呼ばれているのに、騒ぎにならないように親からは『落ち着きなさい』と言われる状況がどんなものかよく分かる。僕たちを道から追い払うように、トラックが走ってきたこともあった」「サウスカロライナ州では人種差別的な行為はよくあって、高校時代にアメリカ連合国の国旗(アメリカ南部での人種差別と白人至上主義の象徴として使われることがある)をつけたトラックを見たこともある」との経験を明かしている。(BANG Media International)