土山しげる「極道めし」ドラマ化決定 主演に福士誠治
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先月24日にがんのため68歳で亡くなった漫画家・土山しげるさんの代表作「極道めし」が連続ドラマ化され、BSジャパンで7月14日(土曜・午後9時~)から放送されることが、5日、明らかになった。
「喰いしん坊!」「大食い甲子園」など、料理を作るのではなく、食べることにこだわった数々のグルメ漫画でも知られた土山さん。なかでも「極道めし」は、刑務所に服役している受刑者たちが、正月に振舞われるおせち料理をめぐって「一番旨かった飯の話をして何人の喉を鳴らすことができるか」を競うという異色の展開でも話題となり、2011年に実写映画化もされた。
物語の舞台となる「204号室」の新人で主人公の原一平を演じるのは、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』などの 福士誠治。亡くなった土山さんに呼び掛けるように「原作の『極道めし』の魂を引き継いで、今は天国にいる土山先生に素敵な作品を届けられるように精進します。改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます」と意気込みを語っている。そのほかの受刑者役には、今野浩喜、徳井優、小沢仁志、柳沢慎吾など個性的な面々が集結する。
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また、BSジャパン制作局の森田昇プロデューサーは、ドラマの放送を待たずに亡くなった土山さんについて「出版社の担当の方から土山さんにこの作品のドラマ化のお願いを伝えていただいたところ、病床で大変喜ばれ期待しているとおっしゃったそうです。土山さんの期待に応えられるよう最高の作品を作っていこうと思います」とコメント。「是非、腹をすかして見てください。いえ、満腹で見ても食べたくなること必至です。そして心にグっときます」と語っている。(編集部・入倉功一)