ウディ・アレン監督、MeTooのシンボルにふさわしいのは自分
交際関係にあった女優ミア・ファローとの間に迎えた養女ディラン・ファロー(当時7歳)に対する性的虐待疑惑が持ち上がっていたウディ・アレン監督。自身の容疑は否定しており、ハリウッド全体のセクハラを止めようという動きは素晴らしいことであり、これまでどの女優も現場でのアレンに関する不適切な行為を訴えたことがないことから、自分こそ#MeTooのシンボルにふさわしいと考えているという。
【写真】疑惑によって汚されたことがあるウディ・アレン監督の銅像
アレン監督は「僕は#MeToo運動の支持者だ。無実の女性や男性にハラスメントを行った人を明らかにするのは凄くいいことだと思う。そして50年映画業界で働いてきた僕こそ#MeTooのイメージキャラクターにふさわしいと思うんだ。これまで100人以上の女優と仕事をしてきて、大物から新人まで誰1人として僕に関する不適切な行為を示唆したことがない。全員と素晴らしい仕事をしてきた」と語った。
最初にアレン監督に対して性的虐待の容疑がかけられたのは1992年。ディランがアレン監督の行為をミアに明かし、警察に通報した。通報を受けた警察は取り調べを進めたが、起訴には至らなかった。#MeTooの動きが活発になってきた今、32歳になったディランは再びアレン監督に対する告発を行っている。
アレン監督は自身にかけられている疑惑について、アルゼンチンのニュース番組に対し「25年前に既にしっかりと調査がなされ、告発は真実ではないと結論付けられている。だからそこで終わりにして、自分の人生を歩み続けた。今疑惑が再燃していて僕が非難されているのは最悪なことだ。家族と自分の子供がいるから、もちろん悲しい」「どんな状況でも、不当に非難されるのは悲しいことだ。みんな同意すると思う。#MeTooのような運動を支持して、セクハラの加害者やその他の許されない行為をした人たちの処罰を求めるのは良いことだ。ただ僕がそれに関連付けられるのは悩ましい。20人、50人、100人の女性から暴行で告発されている人と、たった1人の女性による、既に無実が証明されている訴え。(同じように語られるのが)悲しくて仕方がないよ」と胸中を明かした。(BANG Media International)