『君の名前で僕を呼んで』劇場記録更新!女性に人気
第90回アカデミー賞脚色賞を受賞したラブストーリー『君の名前で僕を呼んで』(上映中)が、新宿シネマカリテの最高興行収入を更新し、歴代興行収入1位を記録した。
本作は、4月27日の初日から48日目にあたる6月14日、同劇場で歴代興行収入1位だった松岡茉優主演作『勝手にふるえてろ』(2017)の興行収入2,535万3,900円を上回る2,554万5,200円を記録した。
新宿シネマカリテの番組編成担当によると、公開直後のGW期間中は9日間連続で全回満席となり、その後も平日満席が続出。豪華版パンフレットも入荷する度に即完売したという。「熱心な女性のお客様に支えられたことが大きかったのかと思います。ご覧になった方の反応も非常に良く、リピーターが多かったことも記録を更新した一因となりました」
アンドレ・アシマンの小説を『日の名残り』などの名匠ジェームズ・アイヴォリーが脚色し、17歳の少年エリオと24歳の大学院生オリヴァーの密やかな恋を描いた本作。『ソーシャル・ネットワーク』『J・エドガー』などの美形俳優アーミー・ハマーが知的で柔らかな魅力を持つオリヴァーに、陰ができるほどの長いまつげを持つ新星ティモシー・シャラメが多感なエリオに。年上の同性に惹かれていくティーンの心の揺れを見事に体現したシャラメは、アカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされた。
オリヴァーを『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レン役で知られる津田健次郎、エリオをテレビアニメ「おそ松さん」などの入野自由が担当した日本語吹替え版も好評で、字幕・吹替いずれも鑑賞する観客も多くみられたという。(編集部・石井百合子)