蒔田彩珠「南沙良は怖がり」仲良しエピソード明かす
「血の轍」「ハピネス」が連載中の押見修造の同名漫画を実写化する映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』のプレミア上映会が26日、都内で行われ、ダブル主演を務めた南沙良と蒔田彩珠が登壇。次世代を担う10代の新星、実力派として注目される2人が、「ごはんがおいしくて顔がまん丸になってしまった」(南)「ホテルで金縛りにあった」(蒔田)など、昨年合宿形式で行われた撮影の思い出について語り合った。
【写真】南沙良&蒔田彩珠&萩原利久『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』プレミア上映会へ
南と蒔田は、共に2002年生まれで今年16歳になる。雑誌「nicola(ニコラ)」の専属モデルとして活躍する一方、昨年、映画『幼な子われらに生まれ』で女優デビューし、演技力を高く評価された南は、同じ「nicola」出身で事務所の先輩・新垣結衣と比較され「第二のガッキー」とも呼ばれる。一方、蒔田は、映画『三度目の殺人』、テレビドラマ「anone」などの印象的な役柄が記憶に新しい。
昨年の春、静岡県沼津市を中心に行われた撮影を語り合った南と蒔田。南は「とにかく口にするものすべてがおいしくて、彩珠とファーストフード店にも行ったり。そのせいで顔がまん丸になっちゃって」と食にまつわるエピソードを楽しそうに回想。
蒔田も「撮影が終わると、ホテルの部屋で一緒に怖いテレビ番組を観たりしたんですが、沙良はビビりで『怖い』って抱きついてきて。でもいつの間にかわたしのベッドで寝てて(笑)。起こそうと思って怖い画像をケータイで検索して見せたら、めっちゃ叫んで、でもまた寝ちゃう。それがもうかわいくて」と仲良しぶりを披露。「『夢男』っていう本当に怖い画像を、めっちゃ見せてくるんですよ!」とビビり顔を見せた南に会場からも笑い声が。
そんな2人のやりとり見ていた監督は「みんな、すぐに仲良くなったよね。撮影でも、直前までキャッキャって笑ってるんだけど『本番』って声がかかると、2人ともキュッと女優の顔になる。まさにザ・女優という雰囲気で、素質があるなと思いましたね。(撮影時は)まだ14歳だったけど、実年齢よりも上に見えてドキッとする瞬間がいくつもありました」と南&蒔田のオンオフのギャップを紹介。「たまに2人が寝不足で来て、どうしたのって聞くと、夜中まで喋ってたとかね(笑)。素な2人の、キラキラした瞬間が撮れた現場でした」と2人のティーンならではのきらめきを目の当たりにしたようだ。
押見の実体験をベースにした本作は、吃音のためうまく言葉を話せず周囲になじめない高校一年生の志乃(南)と、音楽が生きがいなのに音痴でコミュニケーションが苦手なクラスメイトの加代(蒔田)を軸に、不器用ながらもコンプレックスを克服しようとする高校生たちの姿を捉えた青春ドラマ。イベントには、共演の萩原利久、湯浅弘章監督も登壇した。(取材・文/岸田智)
映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、7月14日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開