ジェフ・ゴールドブラム『ジュラシック』シリーズ21年ぶりカムバックに感激!
映画『ジュラシック』シリーズのマルコム博士役で知られるジェフ・ゴールドブラムがロケ地・ハワイで取材に応じ、最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』で21年ぶりにシリーズ復帰を果たした感想などを語った。
日本愛溢れるジェフ・ゴールドブラム in ハワイ!【インタビュー動画】
バイオテクノロジーにより生き返った恐竜たちが引き起こすパニックを描いたSFサスペンス『ジュラシック』シリーズ。1997年のシリーズ2作目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』以来、実に21年ぶりにカムバックしたことを純粋に喜ぶジェフ。「素晴らしいことだ。とてつもなくラッキーだし、ありがたくも思う。25年も前に、スティーヴン・スピルバーグ監督と1作目をつくった。彼は天才で、これまでたくさんの人々がその作品を楽しんでくれたおかげだ。だから今回、自分に何ができるかとてもワクワクしていたよ。感激だったね」。
ジェフが再演したマルコム博士は、カオス理論を提唱する数学者で、口は悪いが正義感が強く、シリーズで人気の高いキャラクターだ。「また同じ役をできることにも感激したね。もともとマルコム博士は、原作者マイケル・クライトンがつくりあげたキャラクターだ。彼はシリアスだけど、面白い。自然の美しさや科学について語る真面目な男で、利益至上主義や軍国主義の人たちに警告するんだ」「彼は長期的な見方をしており、全体像を見据えている。とにかく、地球はとても繊細な天体で、人間の人生は儚い。だが、生きている間に欲望に任せて愚かな行動ばかり取っていてもいいのか、という疑問を彼は抱かずにはいられないんだ」。
そんな懐疑的な性格のマルコム博士は「生命は必ず道を見つける」など、これまでに数々の名言を残してきた。今作にも印象的なセリフがあることについて、ジェフは満足そうな様子を見せる。「数日前に今作を観たばかりなんだけど、(そのセリフを)気に入っているよ。どう言おうとか、一生懸命取り組んだからね。(脚本の)コリン・トレヴォロウが手助けしてくれたし、J・A(バヨナ監督)も素晴らしかった。そのセリフが映画のストーリーに貢献しているところがとても気に入っているんだ。映画全体も大好きだ。彼らは本当に良くやったと思う」。そのほかに、普段はめったに着ないダークな衣装を着られることもうれしかったそうで「最高にダークなスーツを着ようと心がけたね」と再演にあたって心にとめていたことを茶目っ気たっぷりに明かした。
『ジュラシック』シリーズは今年で25周年を迎えた。色あせない人気の理由について、ジェフはこう分析する。「よくできた作品だからだろう。こんなに人気な恐竜映画をほかに見たことがない。素晴らしい人たちが携わっていた。原作者のマイケル・クライトン、いまだに彼の小説からセリフを引用している。本当に優れた原作だと思う。そして、スティーヴン・スピルバーグはその原作をどう構成して物語を伝えるかに長けていた。それに自然についてのテーマは現代においても関連性がある。科学に、人間の欲深さや愚かさ、それらはもちろん我々が関心を抱くものだ。どうやって過ちからできるだけはやく学んでいくのかについても触れている。あとはもちろん恐竜だ。大人も子どももみんな恐竜を大好きだろう」。最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』ではシリーズ最多数を誇る恐竜が登場。過去シリーズから受け継がれたハラハラドキドキな演出に、最先端の映像技術で観客を圧倒する。(編集部・石神恵美子)
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は7月13日より全国公開