『ハン・ソロ』メイキング映像公開!シリーズの伝統を受け継いだ撮影術に迫る
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(公開中)のメイキング映像が公開され、世界観をリアルに見せるためにこだわった撮影の裏側が明らかになった。
『スター・ウォーズ』作品は、CGを用いた映像だけでなく、実際のセットやロケ地で撮影されたシーンなども多い。『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』に登場するルーク・スカイウォーカーの家は、チュニジアで撮影。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に登場する惑星ジャクーのシーンは、アラブ首長国連邦の首都アブダビでロケが敢行された。こうした、実際の風景を生かして作品の世界観を表現する方法は、シリーズの伝統ともいえる。
メイキング映像では、本作のロケ地であるイタリアの雪山ドロミーティや、スペインのフエルテベントゥラ島での撮影の一部が収められている。『メッセージ』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされた撮影監督のブラッドフォード・ヤングは、ただロケ地で撮影をするのではなく、キャラクターが自然に見える撮影手法も重要であると語っている。「私が気づいたのは、この作品が自然でなければならないこと。この世界で自然に動き回る登場人物の物語でなければならない。カメラの位置や照明が当てられる方向も、すべてに根拠があるんだ」
作品をリアルに見せる工夫はこれだけではない。個性的なドロイドやクリーチャー、華やかな衣装なども、重要な要素となっている。衣装デザインを担当したデイブ・クロスマンは、本作のために1,000着以上の衣装が製作されたことを告白。特に、主人公である若きハン・ソロが着用するジャケットについては、『新たなる希望』でハリソン・フォードが演じたハン・ソロに近づけるために、袖の長さなど細部にこだわったという。シリーズを通して受け継がれてきた撮影に対してのこだわりは、本作でも健在だ。(編集部:倉本拓弥)