岩田剛典、大学の先輩・別所哲也にかしずかれる
EXILE / 三代目 J Soul Brothers の岩田剛典と別所哲也が30日、都内で行われた映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』公開記念舞台あいさつに来場。岩田の俳優としての資質を称賛した別所が、岩田にかしずいて会場が大盛り上がりとなった。
『舟を編む』の石井裕也監督がメガホンを取った短編映画『ファンキー』は、LDHグループのメンバーが主演を務めるプロジェクト「-CINEMA FIGHTERS project-」の第2弾となるオムニバス映画の一編。舞台は2041年、東京の片隅に住むファンキー軍団のリーダー“純司の兄貴”が、「亡くなった母親に会いたい」という願いを抱いたことから起きる奇跡が描かれる。
岩田が演じる“純司の兄貴”は、これまで王子様キャラと呼ばれてきた岩田としてはひと味違う異色な役となった。「ほぼ全編、サングラスをかけている役は初めてだったので、目の芝居がまったく伝わらないのは苦労しました」と切り出した岩田は、「ショートフィルムという短い尺の中で、純司の兄貴が抱えるトラウマ、バックグラウンドが徐々に明かされていって。そこからクライマックスに向かう。短いなりの情報量を詰め込まないといけないので、そういうことも考えた撮影期間でしたね」と述懐。
すると別所が「俳優というのは出てきた瞬間にいろんな情報を持っていると思うんです。僕も俳優の端くれとして、この人はどういう人なんだろうと想像力をかきたてる存在でありたいと思うんですけども、岩田さんの演じた兄貴は(目の表情をサングラスで奪われていたのに)すべての情報がそこにあって。かしずきたい気持ちでいっぱいです」と感心した様子で語るや、「僕は大学の先輩でもあるんですけど、今日はかしずくために来ました」と岩田にかしずいてみせる。そんな別所とのちゃめっ気たっぷりなやりとりに、会場は大いに沸いた。
劇中には岩田が水中で服を脱ぐシーンがあるが、別所も「僕も若い頃、『ゴジラVSモスラ』で水中のシーンをやったことがありますけど、(水中で服を)よくさばけるなと思いました。パフォーマーとしての動きが出ている」と感心した様子。同シーンでは、岩田をどこまで脱がせるのかという点に気を配ったそうで、「撮影した後も、『大丈夫? 全部脱げてないよね』という話をみんなでしていましたね」と撮影の裏側を別所が明かした。
最後に岩田が「今回、別所さんと一緒に舞台あいさつをするというのは不思議な気持ちです。実は大学時代に別所さんにインタビューをしたことがあって。大学の先輩でもあるんで、ものすごく運命的なものを感じておりまして。こうして映画を発表できることがうれしいです」とあいさつし、笑顔をみせた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』は全国公開中