『アントマン&ワスプ』が前作超えの首位デビュー!
全米ボックスオフィス考
先週末(7月6日~7月8日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マーベル映画『アントマン&ワスプ』が興行収入7,581万2,205ドル(約83億円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
マーベル最小ヒーロー&ヒロイン!『アントマン&ワスプ』本予告編
今年大ヒットを飛ばした『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などのマーベルスタジオが手掛ける『アントマン&ワスプ』は、体長1.5センチになれる特殊なスーツでアントマンとして活躍する主人公と、さらに進化した新型スーツを身に着けたヒロイン・ワスプがタッグを組んで悪に挑むさまを描く。今作は、2015年公開の前作『アントマン』のオープニング興収を約2,000万ドル(約22億円)以上上回る好発進。また、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品として、1作目の『アイアンマン』(2008)から20作連続で全米初登場1位という快挙ともなった。
2位と3位にはそれぞれ人気作の続編が粘り強さをみせランクイン。2位についたのは、公開3週目の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』で興収2,863万2,375ドル(約31億円)。世界興収は10億6,099万40ドル(約1,167億円)を記録し、早くも10億ドルを突破した。3位は、公開4週目となるピクサーの『インクレディブル・ファミリー』で興収2,840万6,423ドル(約31億円)。全米での累計興収は5億376万7,837ドル(約554億円)と、アニメーション作品歴代1位として初の5億ドル超えも果たした。
ホラー映画『パージ』シリーズの新作『ザ・ファースト・パージ(原題)/ The First Purge』が初登場4位で、興収1,737万4,280ドル(約19億円)を稼ぎ出した。『パージ』シリーズは、年に1度だけ殺人をはじめとする全ての犯罪が許される法律(=パージ)のある世界を舞台にしたホラーで、第4弾にあたる最新作では法律が成立して最初のパージの夜を描く。前作『パージ:大統領令』(2016)に比べると、やや物足りない興収となったが、低予算ホラーとして知られ、製作費およそ1,300万ドル(約14億円)であることを考慮すると、満足できる数字とも言えそうだ。
今週は、ロック様ことドウェイン・ジョンソンが主演のアクション映画『スカイスクレイパー』や、モンスターたちが集うホテルを舞台にしたファンタジーアニメ『モンスター・ホテル』シリーズの第3弾などが公開される。(編集部・石神恵美子)
7月6日~7月8日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『アントマン&ワスプ』
2(1)『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
3(2)『インクレディブル・ファミリー』
4(初)『ザ・ファースト・パージ(原題)/ The First Purge』
5(3)『シカリオ:デイ・オブ・ザ・ソルダード(原題) / Sicario: Day of the Soldado』
6(4)『アンクル・ドリュー(原題) / Uncle Drew』
7(5)『オーシャンズ8』
8(6)『タグ(原題) / Tag』
9(10)『ウォント・ユー・ビー・マイ・ネイバー?(原題)/ Won't You Be My Neighbor?』
10(7)『デッドプール2』