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福士蒼汰、吉沢亮と波長が似てる「仮面ライダーフォーゼ」から変わらぬ関係

撮影:日吉永遠
撮影:日吉永遠

 特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」(2011)でメインキャスト同士として、長く共演した福士蒼汰吉沢亮が、映画『BLEACH』(7月20日公開)ではクラスメート役で久しぶりに共演を果たした。いまでは共に第一線で活躍する人気俳優になり、取り巻く環境は変化したに違いないが、福士は「波長が似てる」という2人の変わらぬ友情関係を明かした。

接近ショットにドキドキ…!福士蒼汰【ほか写真】

 「間の空いた6年の間に、ご飯に行ったことも数えるほどしかないですし、はたから見たら、本当に友達? という感覚かもしれません。でも会うと何も変わらず、それまでと同様にすっと自然に隣にいられる。お互いに干渉し合わないところがいいのかもしれません」

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 吉沢との仲について、そう語る福士。話さなくてもわかり合える間柄にはよほど信頼し合わなければなれないものだ。「『俺たち、友達だよね?』みたいに確認し合わなくても、ちゃんとお互い友達だと思っている。同い年で一緒に経験を積んできたことが大きいと思います」と同窓生のような再会を喜んでいた。福士によれば、吉沢は「波長的に似ているタイプ」。「基本的には人見知り。口数が少ないどころか、黙っていることが多い。一緒にいやすいし、お芝居もしやすい」というのが福士の吉沢観だ。

 本作では福士が主人公の黒崎一護を演じるのに対し、吉沢は一護の同級生である石田雨竜役。「死神の力」を与えられ、家族や仲間たちのために虚<ホロウ>という悪霊たちと戦うことになる一護と、死神に対抗する「滅却師(クインシー)」という種族の生き残りである雨竜。共演シーンでは福士と吉沢ならではの、あうんの呼吸を見せる。「彼がどしっとしていてくれたから、自分でもコントラストがつけやすかったです。演技に関しては何も話してはいないんです。でも、『亮くん、そっち行くの? じゃあ自分はこっち』みたいなことは言えばもちろんわかってくれる相手ですし、言わなくてもわかります」という言葉からは吉沢との確かな信頼関係が伝わってくる。

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 作品を離れても、福士と吉沢の間は心地いい一定の距離が保たれているようで、「お互いを特別意識はしていないけれど、『ああ、今度こういうの出るんだ』といい刺激になります。ジャンプの作品多いなとか(笑)」と福士は笑う。

 世界的人気漫画を実写化する『BLEACH』の公開を控える2人。福士は今年、すでに『曇天に笑う』や『ラプラスの魔女』といった出演作が公開されている。一方、吉沢も『ママレード・ボーイ』『猫は抱くもの』などが公開され、二人とも主役はもちろん、脇でも存在感を示す華のある俳優となった。だが、ライバルと感じることはないらしい。福士にとって、同じ世代の役者たちの活躍は大いに刺激になるそう。

 「それぞれがいろんな方向性で頑張っているから、自分は別の方向で頑張ろうと思います。『そこらへんの道もあるけど、自分はこっちを選んでみよう』そういう生き方ができる世代でもあるのかもしれません。多様性があるのだと客観的に感じています」

 福士が自分の強みだと話すのは「ライダー時代からつちかったアクション」。『BLEACH』は盟友と久しぶりにぶつかり合い、互いの成長を見せられるいい機会となったようだ。(取材・文:高山亜紀)

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