高梨臨、ドラマ「結婚相手は抽選で」ヒロインに決定!
高梨臨が、野村周平主演の新ドラマ「結婚相手は抽選で」(東海テレビ・フジテレビ系、10月6日~)で、ヒロインを務めることが明らかになった。高梨は、同ドラマで、ルックスだけが取り柄の悩める現代女性・冬村奈々役を務める。
本作は、少子高齢化の歯止めがかからない状況のなか、日本政府が制定した「抽選見合い結婚法」によって翻弄される男女を描き、結婚とは何かを問う社会派ヒューマンドラマ。この法案は、25歳から39歳の子どものいない独身男女を対象に、年齢プラスマイナス5歳の範囲で結婚相手を抽選するというもの。もし、相手を気に入らない場合は2回まで断ることができるが、3回断った場合は、「テロ対策活動広報支援隊」に2年間従事しなければならない。
高梨ふんする奈々は、実家暮らしのプチお嬢様で、親のコネでラジオ局に勤務している。幼いころに母を亡くして以来、祖母から厳しく育てられており、音大でヴァイオリンを専攻していた奈々だが、祖母の言いなりのために音楽の道を断念していた過去を持つ。「抽選見合い結婚法」施行直前に、イケメンな彼氏の銀林嵐望(大谷亮平)にフラれ、その後、お見合いでも失敗を続けてしまう。
そんな奈々とお見合いすることになるのが、野村演じる宮坂龍彦。龍彦は、コンピューターソフト会社でSE(システムエンジニア)として働いているモテない独身男性だ。中学時代のトラウマから人間不信と極度の潔癖症となってしまっているが、恋愛願望も結婚願望も持っており、「抽選見合い結婚法」に大きな不安と期待を寄せている。
昨年、日経トレンディが選ぶ「今年のヒット人」に選出され、ドラマ「あいの結婚相談所」「恋がヘタでも生きてます」「西郷どん」に出演するなど幅広い活躍をみせる高梨は、本作について、「結婚相手が抽選で決まるという設定がとても斬新に感じたのが、台本を読んだ最初の感想です」とコメント。「龍彦と出会うことで、気が付かないうちに本当の自分、素で話せている新たな奈々の人物像を作っていきたいと思っています」と意気込みを語っている。
共演は、佐津川愛美、若村麻由美、平山祐介、大西礼芳、松本享恭、加藤雅人、山口美也子、富田恵子。(編集部・梅山富美子)
ドラマ「結婚相手は抽選で」は10月6日より東海テレビ・フジテレビ系にて毎週土曜23時40分~24時35分、放送予定
出演者コメント
■高梨臨
結婚相手が抽選で決まるという設定がとても斬新に感じたのが、台本を読んだ最初の感想です。登場する人物一人一人に、本当にリアルな人間模様が描かれていて、その中に法案がおりてきたことにより、現実と非現実が一気に混ざった物語になっているという印象です。
わたしが演じる冬村奈々は、おそらくはたから見れば人生の苦労もなく、羨ましく見える女性だと思います。しかし当の本人は、厳格な祖母の元で反発することなく生きてきたせいもあり、すべてが中途半端で、人生の目的が見えずにずっと満足ができていない人です。
奈々には自分というものがあまりなく、人に合わせてしまうところがあります。それは家での姿や、彼に向ける態度、そして職場で見せる顔が全部違うからです。社会において自分を通すのではなく、この場はこうしようと立ち振る舞う彼女の姿に少し共感してしまえるのは、わたしを含め、多くの女性が感じることかもしれません。そんな奈々なので、最初は自分のことがあまり見えていない感じで、流されて(演じて)みようと思います。そして龍彦と出会うことで、気が付かないうちに本当の自分、素で話せている新たな奈々の人物像を作っていきたいと思っています。
野村周平さんとは初共演になります。私の勝手なイメージですが、野村さんはストリートな服装でノリのいい方という印象があり、潔癖症でオタク気質、さらに女性とのコミュニケーション能力がない役を演じられるということに新鮮さと期待と、そして共演することへの楽しみを感じています。設定が面白いので、純粋に物語を楽しんでいただけるのではという部分と、登場人物それぞれがとてもリアルに生きていることにより、「抽選見合い結婚法」という法案を通して、自分の本質や、結婚相手に対してもそうですが、人生に求めているものは何だろう? と考えていただける、そんなドラマになるのではと思っています。
■野村周平
台本を読み、今起きている社会問題をしっかりと描いている本だと思いました。僕が演じる龍彦は、潔癖症というバックボーンがあり、どうしてそうなったかという過去も含め、龍彦を演じる上でのテーマになっています。監督とは、「龍彦の綺麗好きな部分は常に見せる」という話を共有しました。現場にあるゴミを気にする、自分の部屋をとてもきれいにしているなどのシーンは、わかりやすく彼を表現していると思います。本番中のお芝居でも誰かが、何かを汚したりするお芝居には常に反応していきます(笑)。
「抽選見合い結婚法」という法案が施行され、龍彦たち対象者は国民の義務として参加することになりますが、あり、なしで言えば、僕なら絶対に“なし”です。単純に抽選で結婚相手が決まるのが嫌というのもありますが、それ以前に、世の中には外に出たくないという方もいるなど、様々な事情を抱えている人がいると思ったからです。せめてまだ、国が認めた合コンのようなものであれば、新たな人とのつながりもできるかもしれないですし、僕も少しは興味を持ってみようかと思えますが……。
冬村奈々役の高梨臨さんとは初共演です。いろいろとお話も伺いたいですし、この2か月間を楽しく、共演を楽しみにしております。
物語の設定として、“結婚相手を抽選で決める”ということはありますが、そこがメインではなく、本当に観ていただきたいところは、その先に起きる様々な問題の部分だと思っています。少子化問題や生涯未婚率、そして政治問題など、この法案が施行された背景や、「抽選見合い結婚法」に巻き込まれた登場人物たちが抱える、現代社会の様々な問題が浮き彫りになっていきます。日本の今はこうなっているのか!? ではないですが、ドラマからその思いを感じ取って観ていただけると嬉しいです。