本田翼、月9で初の本格アクション 反響うけ大幅追加
女優の本田翼が、人気シリーズ3弾となる月9「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(フジテレビ系)で初の刑事役、本格的なアクションに挑み、反響を呼んでいる。実はバリバリの文科系だったという本田が、慣れない格闘技に挑んでの試練や涙ぐましい努力を明かした。
本田が演じるのは、元公安のエリート刑事・井沢(沢村一樹)率いる、未来の犯罪を予測して捜査するチーム、通称“ミハン”の中で紅一点の巡査部長・小田切唯。元生活安全課の婦警で、ドS。痴漢して逃走する容疑者に必要以上に暴力をふるい、資料課に移動した経緯があり、男性に冷たく接するが、そこには秘めたトラウマがあるという設定だ。
刑事を演じるにあたって最も頭を悩ませたのが、女性刑事のモデルがいないことだった。「テレビドラマや映画だとよく観るんですけど、そういった作品を参考にするとあくまでフィクション上の人物にしかならないと思うんです。かといって、小田切のような私服の女性刑事を実際に観たこともないので、想像しながらやらせていただきました。小田切は過去のトラウマがきっかけで男性に勝てるように強くならなければならないと感じるようになり、努力して強くなった女性なので男勝りなところありますが、トラウマを抱えているため弱さが見え隠れするので、そういう部分も丁寧に表現していけたらと思っています」
これまで『土竜の唄 香港狂騒曲』(2016)や『鋼の錬金術師』(2017)などのアクション作品の出演経験もある本田だが、自身が本格的なアクションに挑むのはこれが初。しかも、演じる小田切は「我流ではあるがあらゆる格闘技をかじり、金的が得意技」という格闘の達人だ。インタビュー時、本田の肘には大きなあざができていた。
「まさかここまで本格的にやることになるとは思わなくて。例えば演出の際に『構えがこうで、こう打って』などと言われても、そもそも格闘技を観る習慣もなかったので勘というものがまるでなくて、一から教えていただいた感じです。蹴りのシーンがあるので、アクション指導の先生から『まずは体幹を鍛えましょう』と。帰宅してから、体幹を鍛えるポーズをとるものの、それがキツくてキツくて……。わたし、学生時代は美術部でしたし、ジムにも行ったことがないので体力も筋力もなくて。こんなに運動したのは高校の体育の授業以来です」。
「未知の世界」だと言うものの、第1話では鮮やかな回し蹴りを披露。その反響は大きく、本日30日に放送される第4話では当初の予定より大幅に本田のアクションシーンが追加されることとなった。
「反響が大きいのは本当にありがたいことなのですが、こんなに増えるなんて……! 1話では蹴りだったり相手を押さえる、など割とシンプルな動きが多かったんですけど、4話ではより複雑な動きにチャレンジしています」と苦労の賜物をアピール。
また、先ごろ2015年に放送された本田の月9出演作「恋仲」のスタッフと偶然顔を合わせる機会があったと言い、「『恋仲』でハードルを飛ぶシーンがあったんですけど、それがヘタで……。監督から『ハードルがヘタで大爆笑していたのに、その子が今アクションやっているなんて……』と感動されました」と懐かしそうに話していた。(取材・文:編集部 石井百合子)
「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」は毎週月曜21時~フジテレビ系にて放送中