樹木希林、黒木華に期待!映画界を背負って立つ女優と称賛
映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)の完成披露試写会が31日、MOVIX京都で行われ、女優の黒木華、樹木希林、原作者の森下典子、大森立嗣監督が登壇。撮影を振り返った黒木は、樹木に対して「人としても、女優としてもかっこいい」と憧れの気持ちを抱いていたことを明かした。
意外にも初共演だという黒木と樹木。お互いの印象についてMCから振られると、「そばにいたら貶(けな)せませんからねぇ」と樹木。これに対して黒木は「貶(けな)すことはないです(笑)。かっこいいんですよ、人としても、女優さんとしても。(撮影の合間に)お話させていただいたときに、こういう人になりたいって、初めて思いました」と思いを告白した。
「なんだか大げさだわね」と照れながらも樹木は、「この映画のオファーを受けたときに、『主演によるね』と思って。そうしたら、どうやら黒木さんで決まりそうだと聞いたので私も出ることにした」と裏話を披露。さらに「黒木さんって人は、まだ28歳だけど、しなやかで、内に秘めているものがものすごく強くて。日本の映画界を背負って立つ役者さんだなと思って期待しています」とエールを贈った。
なお、舞台挨拶終盤にはサプライズゲストとして、劇中に登場する『日日是好日』の額縁の書を書いた京都在住の中学生、中西凜々子ちゃんが登場。凜々子ちゃんの文字は、樹木の提案で採用されたといい、樹木は「書は見るもの、絵は読むもの、とわたしは教わってきたんですが、凜々子さんの書はまさに見るものだった」とその理由を説明。黒木も大森監督も、「狭いお茶室が、伸びやかに広がるような感じがする」と絶賛。これをきっかけに凜々子ちゃんは、京都の茶道と『日日是好日』の書に関わったことについて作文を書き、見事ジュニア京都観光大使に選ばれ、この舞台挨拶が初仕事となった。(取材・文:坂田正樹)
映画『日日是好日』は10月13日より全国公開