トム・クルーズ、全力疾走シーンは全て足首骨折状態で撮影!
人気アクションシリーズ第6弾『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のクリストファー・マッカリー監督が取材に応じ、トム・クルーズの骨折が大きな話題となったロンドンでのチェイスシーンについて語った。
カーチェイス、バイクチェイス、ヘリコプターチェイス……とトムの体を張った超絶スタントがてんこ盛りの本作。トムはビルからビルへと体を叩きつけるようにして飛び移るシーンで足首を骨折してしまったが、これはニュージーランド、パリと移動してきて、自らの足を使って敵を追うシーンがあるロンドンでの“撮影初日”のことだったという。このチェイスシーンで一番複雑な飛び移りスタントを最初にやってから他を撮影しようと考えたからだが、運悪く、そのスタントで骨折してしまった。
そのため、劇中トムがロンドンを全力疾走するシーンは、全て彼の復帰後に撮影されたものということになる。トムは全治9か月と診断されるもすでに決定していた映画公開日に間に合わせるべく完治前に復帰したため、まだ足首が折れた状態だった。骨折シーンも映画に含めたマッカリー監督は「彼が屋根の上を走る長いショットは、二つのショットをつなぎ合わせている。つまり最初のショットでの彼は足首が折れた状態のまま走っていて、切り替わった最後のショットで実際に折れるんだ」と驚きの事実を口にした。
トムは見事な走りは、足首が折れているとはにわかには信じられないほど。なぜそんなことが可能だったのかとの問いに、マッカリー監督は「トムはただ献身的で、やるべきことに集中しているからだよ」と即答。「彼は治療に真剣に取り組み、問題が何かを学び、再び走れるようになるためにベストな方法を見つけ出した。可能な限り最短でね」と盟友のプロフェッショナルぶりを誇らしげに語った。
ちなみに、撮影再開後に最初に撮ったのはノルウェーの山の岸壁を登るシーンとのこと。マッカリー監督は「だからトムは少しずつ体を慣らしていったのではなく、本当に急激に復帰したんだよ」と笑っていた。(編集部・市川遥)
映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は8月3日より全国公開