『カメラを止めるな!』笑いと涙の舞台挨拶!上映124館まで拡大
6月23日に新宿、池袋のたった2館から上映がスタートした映画『カメラを止めるな!』の感染拡大公開御礼舞台あいさつが、3日にTOHOシネマズ日比谷のなかでは最も客席数が多いスクリーン12(491席)にて行われ、メガホンをとった上田慎一郎監督をはじめ、キャストやスタッフ総勢19人が登壇。一人一人が涙あり笑いありの熱い思いをファンの前で語った。
本作は、監督&俳優育成スクール「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクト第7弾。ゾンビ映画を撮影していた映画クルーたちが、本物のゾンビに襲われてしまう姿を、他に類を見ない構造と緻密な脚本、37分にわたるワンカットでの撮影などで描いた野心作。たった2館でスタートした本作は、口コミなどで徐々に評判が広がり、7月25日には40館以上での拡大上映が発表。さらにこの日までに全国124館での公開が決定し、累計動員6万7,000人のヒットを記録している。
この日の舞台あいさつも、約500席のチケットが発売後3分で即完売してしまう人気ぶりで、客席からスタンディングオベーションで迎えられた上田監督は「震えが止まりません」と興奮気味に語ると、1年前の撮影時には、こうした大ヒットはまったく想像していなかったと胸の内を明かす。一方で、良いものを作れば伝わるという“映画の力を信じていた”と言葉を詰まらせながら力説していた。
その後もキャストたちは、映画『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』や、『センセイ君主』などが初日舞台あいさつを行った大スクリーンを備えるTOHOシネマズ日比谷で、自分たちが映し出されることへの驚きや感謝を、時にはユーモアを、時には涙を交えて伝える。その都度、客席からは拍手や歓声、掛け声が上がるなど、スタッフ・キャストと観客が一丸となって作品を盛り上げていることが伺える舞台あいさつとなった。
最後に、上田監督は「今日の夜のことは、これからの僕らの背中を押してくれると思います」と力強く語ると「こんな素敵な夜を一緒に作ってくれてありがとうございます」と満員の客席に感謝を述べていた。
舞台あいさつには、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山崎俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、合田純奈、山口友和、藤村拓矢、曽我真臣、佐渡未来、秋山ゆずき、市橋浩治プロデューサーも出席した。(磯部正和)