ジョニー・デップ、スタッフへの暴行疑惑は「正当防衛」
映画『シティ・オブ・ライズ(原題) / City of Lies』のスタッフへの暴行疑惑で訴えられていた俳優のジョニー・デップが、彼の行動は「正当防衛」だとして訴えの棄却を求めている。
【画像】昨年、激ヤセして「誰だかわからない」と話題になったジョニー
同スタッフは昨年4月、ロサンゼルスの撮影現場でジョニーから2度殴られた上、この件について訴えを起こさないという誓約書にサインすることを拒否したところ、仕事をクビになったと主張。「肉体的にも精神的にも苦しんだ」として、ジョニーを相手取った訴訟を今年7月に起こしていた。
NY Daily News などは、ジョニー側が現地時間20日に裁判所に提出した反論書類を入手。それには「原告が苦情を訴えている事件は彼の悪意を持った行動により生じたものであり、被告デップは身の危険を感じ、デップによると、(監督の)ブラッド・ファーマンも身の危険を感じていたように見えた」と書かれているという。ジョニーの行動は彼自身や周囲の人間を守るための正当なものであり、正当防衛の原則により、原告の訴えは退けられるべきだとしている。
書類提出から数時間後には、ジョニーの弁護士はPeopleにも声明を発表。それでは暴力を振るったこと自体を否定しており、「誤ったメディアの報道とは違い、ジョニー・デップは彼を訴えている人物に触ってすらいません。たくさんの人が目撃しており、証言してくれるでしょう。われわれは全ての訴えを否定し、この偽の主張と闘います」と断固とした姿勢を見せている。
ジョニーが主演した『シティ・オブ・ライズ(原題)』は、ラッパーのトゥパック・シャクールさんやザ・ノトーリアスB.I.G.さん殺害事件の捜査を描くクライムスリラー。米公開は9月7日に設定されていたが、この問題が影響してか、今月に入って急きょ白紙になっていた。新たな公開日も発表されていない。(編集部・市川遥)