長谷川博己が敬遠されていた“朝ドラヒロインの相手役”に挑む理由
俳優の長谷川博己が4日、都内で行われた平成30年度後期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」完成試写会に出席し、初めて挑む朝ドラヒロインの相手役について本音トークを繰り広げた。この日は、ヒロイン役の安藤サクラ、真鍋斎チーフプロデューサーも来場した。
【写真】安藤サクラ&長谷川博己「まんぷく」夫婦役ツーショット
本作は戦前から高度経済成長期にかけての激動の時代を舞台に「インスタントラーメン」を生み出した夫婦の知られざる姿を描いた物語。ヒロインの福子を安藤、その夫・萬平を長谷川が演じ、脚本は「HERO」シリーズやNHK大河ドラマ「龍馬伝」などの福田靖が手掛ける。
「若手役者の登竜門」と呼ばれる朝ドラ。それは長谷川がこの世界に入った約20年前から変わらないが、当時は「ヒロインの相手役(を演じるの)は『役者をやっていく上ではいいことがねーぞ』といろいろ言われていて、正直、僕もそう思っていました」とぶっちゃける長谷川。しかし今は「朝ドラは勢いがある番組。いろんな方も出ますし、題材も面白いし、40歳を越えてからヒロインの相手役をやれるのは役者人生でそんなにない」というポジティブな思いに変わったそう。
さらに、「ずっと共演したいと思っていた」という安藤がヒロイン役を務めるということで、「新しい何かが生まれるんじゃないかなという期待もあって飛び込みました」とオファーを受けた当初を回顧。「映画ではシリアスな役の多い印象ですけど、朝ドラでは柔軟で寛容で可愛らしい」とすっかり“朝の顔”になり、くるくる変わる安藤の表情や名演に「引っ張られすぎないように、共にいい芝居を作って行けたらいいなと思いながらやっている」のだという。
その出来に自信満々の長谷川は、「自分で言うのもなんですけど、本当に面白い。群像劇なので、どのキャラクターも生き生きしていてよかった」と断言。とはいえ、「『自信がある』とは書かないで。普通に一視聴者として面白かったということ」と報道陣に注意を促して笑わせていた。(取材:錦怜那)
連続テレビ小説「まんぷく」は10月1日~平成31年3月30日放送(全151回)