ナタリー・ポートマン、新作でも夫とダンスの練習!
第75回ベネチア国際映画祭
現地時間4日、イタリアで開催中の第75回ベネチア国際映画祭でナタリー・ポートマンが主演した新作映画『ヴォックス・ルクス(原題) / Vox Lux』の公式会見が行われ、ナタリーやブラディ・コーベット監督らが出席。ナタリーが振付師の夫バンジャマン・ミルピエにも手伝ってもらったという今作での役作りについて語った。
【写真】ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』ではバレエを披露
本作は学校での銃乱射という悲劇を生きのびたヒロインのセレステが、ポップシンガーとしてスターダムをかけ上がっていく様と、世界的なスターになってからの彼女を描いた作品。1999年から2017年にわたる物語で、その期間に起きた出来事をセレステの視点から描いている。ナタリーは2017年を生きるセレステを演じた。オーストラリア出身の歌手シーアが音楽を担当しており、印象的な楽曲たちが映画のクオリティーを高めている。
ポップスターになったセレステというキャラクターでまたもや見事な演技を披露しているナタリーの会見には多くの記者が集まり、質問の大半がナタリーに対するものだった。劇中のライブシーンでダンスにも挑んでいるナタリーは役作りについて聞かれ、はにかんだ笑顔も見せながら次のように回答した。
「ポップスターの姿を描いたドキュメンタリー映画をたくさん観ました。セレステは誰かをイメージして作られていないので、特にどの映画と言及する必要はないと思いますが、細かい部分などとても参考になりました。それとダンスについては夫が振付担当として作品に関わっているのですが、家で一緒に練習しました。また一緒に仕事ができて楽しかったです」。
作品のためにバレエの練習に励み、ナタリーがフランス人の夫バンジャマンと結婚するきっかけとなった映画『ブラック・スワン』(2010)は、第67回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を獲得している。
『ヴォックス・ルクス』は35mmフィルムで撮影されており、ベネチアではフィルムで上映された。ブラディ監督はそのことについて聞かれ「大事なツールが選択肢から取り除かれてしまうのはとても残念なことです。(フィルムとデジタルは)水彩絵の具と油絵の具のようなもので、どちらが優れていてどちらが劣っているということはないのに、油絵の具だけをみんな使うというのは悲しいことです。(フィルムで撮影されたものがフィルムで上映されるということが)これからもできるかぎり続くことを祈っています」とコメントしていた。(編集部・海江田宗)