欅坂46・平手友梨奈は「響そのもの」 シンクロ度にアヤカ・ウィルソンも驚き
欅坂46の平手友梨奈が映画初主演を務め、主人公の響にふんした『響 -HIBIKI-』で、響が所属する文芸部の先輩・祖父江凛夏を演じたアヤカ・ウィルソン。本作が8年ぶりの映画出演となった彼女が、「響そのもの」だったという平手との共演を振り返った。
初共演の平手と仲良くなれるか最初は不安だったというアヤカだが、「でも、徐々に心を開いてくれて、撮影に入る頃には本当に凛夏と響みたいな感じで、アヤカと友梨奈としていろいろ話ができ、仲良くなることができました」と本作を通して絆を育んだ様子。この日の取材の合間にも、二人は控室で仲良く話をして盛り上がっていた。
二人で普段どういう話をするのか尋ねてみると、「一番印象的なのは、友梨奈ちゃんが海外のグミを現場に持ってきたこと。ルーレットを回して出た色をみんなで食べるんです。美味しいものと不味いものが混ざっていて、誰に何が当たるか分からない。『うわ、不味い!』とか、そういった話で盛り上がりました。あとは、海外の話やいろんな歌の話とか、高校生同士がしゃべっている感覚に近いです」というアヤカ。その雰囲気は本編にも反映されており、文芸部メンバー間の和気あいあいとした空気感がスクリーンにもにじみ出ている。
柳本光晴の人気漫画の実写映画化となる本作では、15歳の天才小説家・響の圧倒的な才能と、その才能を目の当たりにした周囲の人々の心の葛藤が描かれる。響と出会ったことで、自身の才能と向き合うことになる凛夏を演じている間、実際に平手を通して響の才能を感じる瞬間があったそう。「友梨奈ちゃんがすごく響に似ているというか、響そのものに近いんです。演じている時もナチュラルに響の色が出てきて、役として、凛夏として『あっ、悔しい』と思う時がありました」と平手と響の“シンクロ度”に驚いたことを明かした。
「凛夏の全部を大切にしたかった」というアヤカは、ギャルっぽい身だしなみや、小説家志望の人がどういう本を読むか、小説家になるためにどういうことをするのかなどを調べ、凛夏の生活環境を実際に自分に置き換えていく役づくりをした。そんなアヤカいわく、本作の見どころは「響がいろんな人に影響を与えて、周りの人の価値観を変えさせる力を持っているんです。その中で凛夏やふみに出会って、響自身もちょっと人間っぽくなったり、影響されるようなシーンとかに注目してもらいたいです」。
アヤカが「とにかく響がカッコイイ」と熱っぽく語るのも納得なほどカリスマ性を放つ響と、自分の感情を抑え込んで明るく振る舞う凛夏が出会い、唯一無二の絆を築いていく姿は、キラキラとした学園ドラマに負けない“青春感”に満ちている。(編集部・吉田唯)
映画『響 -HIBIKI-』は公開中