ティーンのカリスマ久間田琳加に直撃!引っ込み思案だった過去&マンガ大好きな素顔
雑誌「Seventeen」の専属モデルとして活躍する一方、女優としても作品を重ね、キャリアを積んできている久間田琳加。そんな彼女が、初主演を果たした映画が『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』(全国公開中)だ。ティーンに大人気の久間田が、原宿を舞台にさまざまな表情で魅了する本作。この撮影を通じて、彼女は女優業に対してどんな思いを抱いたのだろうか。
【動画】映画『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』予告編
久間田演じる三好里奈は、誰もが目を引くような容姿を持ちながらも、自分に自信を持つことができず、前向きになれない女の子。久間田自身も、思ったことを、はっきりと人に言うことが苦手なタイプだそうで「嫌われたらどうしようと他人の目を気にしてしまうところがあるんです」と里奈に共感する部分は多かったようだ。
特に小学生のころは、人前で話すことが大の苦手だった。「自由研究とかをみんなの前で発表する機会があるじゃないですか。そんなときも一人だけ手をあげることができない子でした。目立つことがあまり得意じゃなかったんです」。
引っ込み思案だったという久間田だが、小さいころから愛読していたファッション誌の影響で、漠然とモデルという職業に憧れを抱くようになった。「興味本位だった」というが、小学校6年生のとき、雑誌「ニコラ」の専属モデルオーディションに応募。グランプリを獲得し、モデルという仕事への道が開けた。
それでも、人前に立つことが苦手な久間田にとっては、まだ「仕事」という自覚はなかったという。そんななか、中学生になった久間田は、自身である決断を下すことになる。それが4歳から「週6」で習っていたバレエと、モデルの仕事のどちらに比重を置くかという選択だ。
「親からもそんなに急ぐ必要はあるの?」と言われたという久間田だが「中学生という年齢の割には、どちらをやりたいのか、本気で自分の心に向き合いました。モデルというお仕事も始めたばかりで、この先うまくいくかわからなかったのですが、あれだけ熱心にやっていたバレエよりも、お仕事の方が頭のなかに大きく残るんです。モデルの仕事に専念しようと決めました」と振り返る。
対人関係に消極的だった久間田は、この決断により「けじめをつけよう」と人前で話すことを克服。いまではバラエティー番組などにも出演できるようになった。「まだまだ緊張はしますが、大勢の前で話すことに慣れてきました」。
モデルとして活動するなか、女優業にも積極的に参加。映画『ミックス。』では、瑛太演じる萩原の元妻・聖子(山口紗弥加)の娘を演じると、『青夏 きみに恋した30日日』では、葵わかなふんする理緒の親友あやを好演。そして本作で、映画初主演を飾る。
「お話を聞いた瞬間は、本当に嬉しかったんです。でも日がたつにつれて、だんだん不安やプレッシャーが沸いてきました」と素直な胸のうちを明かすが、今作でダブル主演を務めた吉田凜音とは、中学校2年生のときに知り合ってから、プライベートでも仲が良いという関係性。彼女のおかげで初めての不安は大いに軽減されたという。
「今回、進藤(丈広)監督とは、役について、たくさん話し合いました。わたしが思っていることも聞いてくださり、一緒に作品を作り上げていく感じがして本当に楽しかった。映画っていいなと思い、演じるという仕事に対して、すごく欲も出てきました。クランクアップのときは『また映画の現場に参加したい』と心から思ったんです」。
目標の女優は長澤まさみ。「『50回目のファーストキス』を観たとき、すごく心が動きました。ラブだけれどコメディーみたいなところに打ち抜かれてしまった。作品を観たあと、家に帰ってお母さんに『こういう女優さんになりたい!』って叫んだくらいです(笑)」。
さらに漫画が大好きだという久間田は「少女漫画の実写化作品にも出てみたいです。好きな漫画はたくさんあるので、いつか声をかけていただけるように、もっと演技も頑張っていきたいです」と目を輝かせる。具体的にどんな作品に出てみたいか問うと「午前0時、キスしに来てよ」と即答。久間田によると実写化の噂はこれまでも出ているそうで、その都度、複雑な気持ちになっていると笑った。
本作で映画主演を果たした久間田。次なる目標を聞くと「もっと認知されたい」と強い視線で語る。ティーンの間では絶大な人気を誇る久間田だが「年配の方に知っていただく機会がまだあまりないので、先入観や垣根を作らず、いろいろなジャンルに挑戦したいです」と今後の抱負を述べていた。(取材・文・撮影:磯部正和)