佐藤浩市、京都国際映画祭で「三船敏郎賞」受賞!
俳優の佐藤浩市が11日、京都・西本願寺で行われた京都国際映画祭2018オープニングセレモニーに出席、国際的な活躍を期待される俳優に贈られる「三船敏郎賞」を受賞した。
役所広司、仲代達矢、阿部寛、浅野忠信に続いて「三船敏郎賞」を獲得した佐藤。審査委員の奥山和由は「狂気をはらんだ役から、人間味あふれるリーダー、ヒーロー、どんな役でも悠々と、軽々とこなす。その演技力の余裕に惚れ惚れします。今の日本映画界の大黒柱の佐藤浩市さん、これからも日本映画界を支えてください」と役者としての功績をたたえる。
佐藤は「38年前、初めての映画で京都に来てから、今、三船敏郎さんの名前を冠するこの賞をいただくことは恐悦至極(きょうえつしごく)で緊張しております。日本から、言語、慣習、映画という共通言語を発信することで、違う国の人間同士が、映画を通じてお互いを知ることができる、そんな力が映画にはあると信じています。これからどれだけ出演していけるかわかりませんが、そんな気持ちでこれからも仕事をしていきたいと思います」と感慨深けに語った。
プレゼンターを務めた木村大作と黒澤明監督作品のスクリプターとして知られる野上照代から賞を送られると、照れたように笑顔を浮かべた佐藤。また今年は、降旗康男監督が日本映画の発展に寄与した後進映画人を表彰する「牧野省三賞」を受賞し、喜びをにじませた。(取材・文:森田真帆)
「京都国際映画祭2018」は10月11日~14日まで、よしもと祇園花月、T・ジョイ京都、TOHOシネマズ二条、イオンシネマ京都桂川、大江能楽堂ほかで開催