KKKに黒人刑事が潜入 スパイク・リー『ブラック・クランズマン』公開決定
黒人刑事が白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入した実話を、『マルコムX』(1992)などで人種問題に鋭く切り込んできた映画監督スパイク・リーが映画化した『ブラック・クランズマン』が2019年3月に日本公開されることが決定した。第71回カンヌ国際映画祭で、『万引き家族』のパルムドール(最高賞)に次ぐ、グランプリを獲得した話題作だ。
本作の主人公は、1979年のアメリカ・コロラド州コロラドスプリングスで、唯一採用された黒人刑事ロン・ストールワース。KKKメンバー募集広告に電話で応募した彼は、人種差別主義者であることをアピールし、見事(?)面接に漕ぎつける。さすがに直接メンバーに会うわけにいかない彼は、同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンとタッグ。2人で1人の人物になりすまして過激派団体の悪事を暴く、前代未聞の潜入捜査が描かれる。
ロンを演じたジョン・デヴィッド・ワシントンは、名優デンゼル・ワシントンの息子。デンゼルも『マルコムX』で映画スターとして世界的に名声を広めており、親子そろって、スパイク・リー作品の主演俳優として脚光を浴びることになった。
ロンの相棒ジマーマンを演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズ新3部作のカイロ・レン役などで知られるアダム・ドライヴァー。リー監督が脚本、製作を兼任し、『セッション』のジェイソン・ブラム、そして彼の手掛けた『ゲット・アウト』を監督したジョーダン・ピールらがプロデューサーに名を連ねる。(編集部・入倉功一)