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井浦新、SPドラマ「BRIDGE」で主演 阪神・淡路大震災74日間の鉄道復旧描く

高倉昭役の井浦新と、復旧工事を撮り続ける青年を演じた野村周平
高倉昭役の井浦新と、復旧工事を撮り続ける青年を演じた野村周平

 俳優の井浦新が、2019年1月15日にカンテレ・フジテレビ系で放送される特別ドラマ「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」(夜9時~)で主演を務めることが明らかになった。阪神・淡路大震災で分断された鉄道復旧に尽力した、実在の人物がモデルの主人公を演じる。

特別ドラマ「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」フォトギャラリー

 震災により東海道本線が寸断され、“陸の孤島”となった神戸。なかでも、線路ごと崩落したJR六甲道駅は、大阪から神戸へと東西を繋ぐ要所。「BRIDGE」では、同駅をわずか74日間で再建する、まさに奇跡の工事を指揮した、建設会社・奥村組の岡本啓(あきら)氏(当時)の実話を元にした人間ドラマが描かれる。

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 井浦が演じるのは、岡本氏がモデルの主人公で、建設会社・磐巻(いわまき)組の工事所長を務める高倉昭(あきら)。神戸に“復興の架け橋”をかけるため、過酷な状況のなか、通常2~3年はかかる規模の復旧工事に、工期を大幅に短縮できる工法で挑む。

 実力派として、映画・ドラマで幅広い役をこなす井浦は、モデルとなった岡本氏とも会い、役づくりに生かしたと述懐。「僕が思っていた以上に、このドラマの高倉という男は、強いリーダーシップを持ちながらも、人情がある。岡本さんも、いかに仲間を思い、この状況で皆をどうするかと、先を見据えて考えていらっしゃいました。そこは、高倉を演じていくうえで想像していたリーダーシップをはるかに超えていたので驚きました。他にも岡本さんは、ヒーローではなく、想像以上に人間で、例えば理不尽な要求には、しっかり怒りを持つ。でも、それを力に変えて、仕事への爆発力にしていくところにすごく惹かれました」。

 また、高倉と出会い、突然工事の記録係を命じられ、ビデオカメラを回し続けた少年・春日豊を演じるのは野村周平。兵庫県出身の野村は「僕自身も小さいころに震災を経験した人間なので、震災復興の物語に参加できるのはありがたいです」と話す。そのほか、春日の幼なじみの女性・服部瞳役で葵わかなが出演。さらに椎名桔平が、2018年の現代で、高倉のエピソードを若者に語り継ぐ、42歳になった春日を演じる。

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 演出は「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」などの白木啓一郎、脚本はNHK特集ドラマ「ラジオ」など、震災を題材にした作品を手掛けてきた一色伸幸。井浦は、震災から24年目の放送となる本作について「震災を忘れないように、風化させないように、とも思いますが、一方で忘れたいという人もいると思います。でもこの物語は、記録ドキュメントではありませんし、あの日から必死で生きてきた人たちが、どうやってそこから頑張って生きてきたのか、ドラマを通して描き、24年たった今と復興のため動き始めた当時がつながっていくドラマだと思います。ドラマとしてしっかり震災と向き合いながら、そこで一生懸命生きる姿を描いている。地震の怖さや誰がどう頑張ったかだけではなく、そこで生きようとした皆を描いた、生命感にあふれたドラマだと思うので、そういうドラマをお届け出来たらと思っています」と語っている。

 放送に先駆け、映像配信サービス「U-NEXT」では、2本の“プロローグドラマ”を独占配信。番組終了後の深夜に関西ローカルで放送されるドキュメンタリーや、未公開シーンなどを収録した本編のディレクターズカット版も配信する。(編集部・入倉功一)

「カンテレ開局60周年特別ドラマ BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」は2019年1月15日放送 夜9時~11時18分

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