柄本佑「変な日本人がいる!」と大笑いされたエピソード明かす
俳優の柄本佑が10日、シネマート新宿で行われた映画『ポルトの恋人たち ~時の記憶』(公開中)初日舞台あいさつに中野裕太、舩橋淳監督と共に登壇。ポルトガルとの合作映画で主演を務めた柄本は、新婚旅行で18日間も滞在するなど、大のポルトガル好きであることを明かした。
100歳を過ぎてもメガホンを取り続けたポルトガルの映画監督マノエル・ド・オリヴェイラが大好きで、ずっとポルトガルを訪れたいと思っていたという柄本。妻で女優の安藤サクラとの新婚旅行では18日間も現地に滞在するなど、大の“ポルトガル好き”で、詳細を聞く前から「ポルトガルに行けるのなら」という理由でオファーを受けたという。
舩橋監督は、こうした柄本の“ポルトガル愛”を「知っていた」と打ち明けると、柄本は「この作品のポルトガルスタッフのなかに、オリヴェイラ組を経験している方もいました。その意味ではオリヴェイラが引き合わせてくれた縁かもしれませんね」と感慨深い表情で語っていた。
旅行では訪れたことがあったポルトガルだが、撮影で再訪したことで「地元の人しか知らない場所に行くことができました」と新たな魅力を堪能できたという柄本。しかし現地入りするときには“大和魂”も表現したいという思いもあったようで、下駄を持参したという。その際、フランクフルトのトランジットで「これはなんだ」と言われ騒動になってしまった。それでも「大和スピリットだ」と堂々としていたら「変な日本人がいる!」と大笑いされたというエピソードも披露した。
一方、高学歴タレントとして一躍注目を浴びた中野は、撮影でその片鱗を見せた。劇中、柄本は英語での演技を見せているが、その話題に触れられると「僕よりも彼ですよ」と中野を指さし、「この方、まったくポルトガル語が話せない状態から、1か月半ぐらいで日常会話ができるレベルまで上達して」とその語学習得力の速さに舌を巻いていた。(磯部正和)