池田エライザ、素に近い“こじらせ女子”役で成長を実感
女優の池田エライザが19日、代官山の蔦屋書店で行われた主演映画『ルームロンダリング』DVD発売トークイベントに片桐健滋監督と共に出席。本作で引っ込み思案で人付き合いが苦手な“こじらせ系女子”を演じた池田は「どうしてバレたんだろう」と思うぐらい自身の素に近い役だったこと、そして「素直に泣いたり笑ったりすることができた」と成長を実感したことを明かしていた。
事故物件を浄化する秘密の仕事をする御子(池田)が、未練タラタラな幽霊たちに振り回されながらも、少しずつ成長していく姿を描いたハートウォーミングコメディー。新たなクリエイターの発掘を目指してオリジナル企画を募集するコンテスト「TSUTAYA CREATOR'S PROGRAM FILM2015」で準グランプリFilmarks賞を受賞した。
映画が公開されると反響を呼び、キャストやスタッフをそのままに連続ドラマ化がなされるなど、大きな広がりを見せている『ルームロンダリング』。これまでもいろいろな役を演じてきた池田だが、脚本を読んだときに「ここまで自分の素に近い役はなかった」と感じて、その内容にほれ込んだという。
片桐監督も御子役には池田しかいないという思いがあったようで「持って生まれたビジュアルと内面との違いのアンバランスが絶妙」と語ると「キレイな女優さんであることは間違いないのですが、ときどき不細工に映るところがあり、観ている人はそこに感情が乗る。それが池田エライザのポテンシャルの凄さなんです」と絶賛する。
池田は、これまで自分が出演した作品を観ると反省ばかりが頭に浮かんできたそうだが、『ルームロンダリング』に関しては素直に泣いたり笑ったりすることができたと振り返る。さらに「忙しい日々のなかでも、こんなに素直な気持ちになれるんだ」と新鮮な思いもあった作品だったことを明かすと「まだまだルーム(ロンダリング)を離れたくない。続けばいいですね」と作品のさらなる広がりを期待していた。(磯部正和)