高橋一生、僕キセの一輝役に共感「ほとんど僕」
俳優の高橋一生が19日、東京・豊洲PITで開催された、主演ドラマ「僕らは奇跡でできている」(カンテレ・フジテレビ系)の一夜限りとなるスペシャルイベント「僕らはドラマと音楽と奇跡でできている体感ライブ」に出席。開始前の囲み取材で、共演の児嶋一哉、矢作穂香、北香那、戸田恵子らと共に、ドラマへの手応えを語った。
高橋が演じる主人公・相河一輝(あいかわ・かずき)は、動物行動学を教える大学講師。生き物の不思議に出会うと、職場のルールや空気を読むことなく、すぐ夢中になってしまう変わり者だ。本作は、そんな彼の常識にとらわれない言動が、周囲の人々の価値観を揺さぶり、穏やかな変化をもたらしていくハートフルドラマ。飄々とした高橋の演技や、心温まる物語、時折ズバッと心に刺さる名ゼリフが評判を呼び、「沁みる」「癒される」といった声が数多く上がっているという。
一輝役について高橋は「もともと(一輝は)僕に限りなく近くて、台本で自分を分析されているように感じていたんです」と告白。「一輝という人間を通して、高橋一生の本質的な側面を、見ている感じになりました。自分を客観的に見ることができたかも。もうほとんど、僕です」と分析する。
そんな高橋に対し、一輝の家に住み込みで働き、何かと一輝の世話を焼く家政婦・山田妙子を演じる戸田は「一輝が一生さんなら、ドラマでは一生さんから学ぶことばかり。今回が初共演なのに、あそこ(相川家)でずっと一緒に暮らしているかのようで、(カットがかかって)照明が消えても、私たち、あそこでご飯を食べ続けていて。この間なんて、かわいそうだって、照明さんがライトをつけてくれたくらい」とほほ笑ましいエピソードを紹介。キャスト一同、まさにドラマの世界で生きているように撮影に臨んでいることをうかがわせた。
ドラマ人気を反映したように、この日のイベントには、約2,200人が来場。ライブでは、ドラマ主題歌「予感」を歌うロックバンド・SUPER BEAVER、オープニング曲「ピュアなソルジャー」を歌うShiggy Jr.も登場し、会場を盛り上げた。
ドラマと音楽の関係について高橋は、「ドラマで起きていることや世界観を補強したり、強固にしてくれるものとして、音楽はとても重要」と話した上で、SUPER BEAVERの「予感」歌詞にある「正解なんてあってないようなものさ」という言葉を念頭に「正解とか間違いとかというより、間違ってしまったときに、それを正解にしていくことを、このドラマをやらせていただいて、強く考えるようになりました」と笑みを浮かべた。(取材・文/岸田智)
連続ドラマ「僕らは奇跡でできている」は毎週火曜・夜9時よりカンテレ/フジテレビ系にて放送中