初共演の生田斗真&中山優馬、兄弟役に喜び
俳優の生田斗真と中山優馬が26日、都内で行われた2019年劇団☆新感線39興行・春公演、いのうえ歌舞伎「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)」製作発表記者会見に出席。本作で2人は兄弟役で初共演を果たす。生田は「これまで同じ事務所にいてあまり共演する機会がなかったので、こうしてお芝居ができることを嬉しく思います」、中山も「兄ができたよう」と共演を喜んだ。
謎の多い人物である源義経が奥州に匿われていたという史実をベースに、偽の源九郎義経(みなもとのくろうよしつね)として生きることになってしまった男の生きざまを描く本舞台。生田は主人公の源九郎義経を、中山はその弟・奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)を演じる。会見には生田、中山のほか、共演者のりょう、藤原さくら、粟根まこと、山内圭哉、早乙女友貴、橋本じゅん、三宅弘城、橋本さとし、作者の中島かずき、演出のいのうえひでのりも登壇した。
生田にとって、劇団☆新感線の舞台出演は「スサノオ~神の剣の物語」(2002)、「Cat in the Red Boots」(2006)、「Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~」(2016)以来4度目。「義経の物語は日本中どこでも有名な話。それをどう新感線風味をつけてお客さんに楽しんでいただけるかがテーマ」とし、弟役の中山については「実際、自分も弟がいてアナウンサーをやっていますが、この舞台では優馬を弟として考えてやっていきたい」と実の弟でフジテレビアナウンサーとして活躍する生田竜聖(いくたりゅうせい)を挙げながらコメント。
中山も「斗真君とお仕事でご一緒させていただくことがなかったのでありがたいです。ジャニーズ事務所でも完全なる役者の先輩。僕も少なからずいろんなお芝居をする中、周囲の人が『俺、斗真好きなんだよ」って話すことも多いので楽しみです」と期待を込める。また、劇団☆新感線への初出演について「誰が見ても楽しめる舞台を作っていて、そこに自分が出演できるということで緊張も大きいです」とコメント。「ありがたい限りです。同じ事務所の仲間も出ていたので、なぜ僕じゃないんだろうとずっと思っていたところだったんです」と念願かなっての出演に感慨深げだった。
生田は本舞台の見どころについて、「一番の見どころは立ち回り。台本が上がってきて、読んでみると立ち回りが多いなと。本当によく戦っているなという印象。それに向けてのトレーニングを今頑張っているところです」とアピール。「あとは歌もあるのかなと思っていただけたら。さくらちゃんのような歌う要員もご用意しておりますので楽しみにしていただけたら」と本作が初舞台となるシンガーソングライターの藤原さくらにも触れた。(取材・文:名鹿祥史)
いのうえ歌舞伎「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)」は2019年3月8日~21日まで大阪フェスティバルホールにて、2019年4月2日~7日まで金沢歌劇座にて、2019年4月18日~21日までまつもと市民芸術館にて公演、2020年2月TBS赤坂ACTシアターにて、2020年4月博多座にて公演予定