ボブ・ディラン『七つの会議』でノーベル賞受賞後、初の日本映画楽曲提供
ボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が、半沢直樹シリーズや「下町ロケット」などの人気作家・池井戸潤の同名小説に基づく野村萬斎主演映画『七つの会議』(2019年2月1日公開)の主題歌に起用されることが決定。併せて、主題歌が挿入された最新予告編も公開された。
都内の中堅メーカーを舞台に、トップセールスマンである課長・坂戸(片岡愛之助)のパワハラを訴えた、営業一課の万年係長・八角(野村萬斎)の顛末を描く本作。主題歌に決定した「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は、ディランにとってノーベル文学賞受賞後初の日本映画への楽曲提供となる。伊與田プロデューサーは、映画制作に着手すると同時にディランの楽曲使用を打診し、1年にわたり交渉を続けたという。
本楽曲は、ディランが56歳の時の作品。1997年発表のアルバム「タイム・アウト・オブ・マインド」に収録された曲で、ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーラン、ブライアン・フェリーら多くのアーティストがカバーしている。
公開された最新予告編は、会議中に居眠りをするなど“ぐうたら”社員の八角が、上司の坂戸から辱めを受ける場面に始まり、不可解な人事を巡るサスペンスフルな展開へ。登場人物たちの発言で、次々と左遷される社員たちの背景に八角が関わっていることがほのめかされ、中盤「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をBGMに、八角中心のストーリーへと切り替わる。「俺が殺したんだ」「このまま見逃すわけにはいかない」など意味深な発言も飛び出し、萬斎演じるダークヒーロー的な主人公像に引き込まれる。(編集部・石井百合子)