高梨臨「犬神家の一族」ヒロインに!
NEWSの加藤シゲアキ主演で横溝正史のミステリー小説をスペシャルドラマ化する「犬神家の一族」(フジテレビ系)に、ヒロイン・野々宮珠世役として女優の高梨臨が出演することが明らかになった。
これまで何度も映像化されてきた金田一耕助シリーズの名作「犬神家の一族」は、信州財界一の犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛が遺した遺言状をめぐる骨肉争い、そしてそのなかで起きる殺人事件の顛末を描くミステリー作品。今回のスペシャルドラマは、クリスマスイブの12月24日に放送される予定となっており、金田一耕助役の加藤と高梨が初共演を果たすことに。高梨は野村周平と共演したドラマ「結婚相手は抽選で」に続いてのヒロイン役となる。
高梨が演じる野々宮珠世は、20歳を迎える前に両親を亡くしたのち、犬神家の当主・佐兵衛に溺愛され養女となった絶世の美女という役どころ。頭が切れ、勘の鋭い女性である一方、他人には自身の本心を明かさないミステリアスな一面を持っている。稲垣吾郎が主演を務めた2004年のドラマ版では珠世を加藤あいが演じたが、今回、次々に起こる事件の鍵を握る難しい役どころを高梨がいかに演じるのか期待が高まる。
金田一耕助シリーズへの出演は初となる高梨は「珠世は多くを語らないからこそ、心に猛烈な感情を秘めていると思います。孤独であり、そして、凛とした存在感が出せれば良いなと思っています」と意気込みを語っている。また、プロデューサーの金城綾香は今回の起用について次のようにコメント。「ミステリアスでありながら、一目で男性を魅了する珠世は、決して男性にこびを売ることなく、凛としていて戦後の新しい女性像を思わせる人物です。クラシックな美しさを持ちながらも、誰とも似ていない唯一無二の女優さんに演じていただきたいと思い、高梨臨さんにオファーしました」。
先日にも、佐兵衛の長女・松子の一人息子・犬神佐清(スケキヨ)を賀来賢人が演じることが発表され、話題を呼んだ同ドラマ。脚本を「相棒」シリーズや『終わった人』などの根本ノンジ、演出を「金田一耕助VS明智小五郎」シリーズ(2013・2014)などのフジテレビ系ドラマを手掛けてきた澤田鎌作が務める。(編集部・大内啓輔)
スペシャルドラマ「犬神家の一族」(フジテレビ系)は12月24日午後9時30分~11時33分放送
高梨臨(野々宮珠世役)コメント
──「珠世」というミステリアスな女性を演じることについて
今までも映像化されている作品なので、また新しい珠世を演じられればと思っております。珠世は多くを語らないからこそ、心に猛烈な感情を秘めていると思います。孤独であり、そして、凛とした存在感が出せれば良いなと思っています。
── 先日クランクインを迎えて
セリフが少ないからこそ、歩き方や、一つの目線でいろんな意味がでてくるので、1カット1カット、丁寧にやっていきたいと思いました。
── 名作「犬神家の一族」出演への意気込みと視聴者へのメッセージ
犬神家の珠世を演じさせていただけることをとてもうれしく思っています。いい緊張感を持ちながら、みなさんに楽しんでいただけるミステリーを届けたいと思っています。
あらすじ
昭和22年、那須湖畔の本宅にて一代で犬神財閥を築いた犬神佐兵衛が莫大な財産を残し、家族に見守られながら他界した。その遺産の配当や相続者を記した遺言状は、長女・松子の一人息子・佐清(賀来賢人)が戦地から復員してから発表されることになっており、一族は佐清の帰りを待つことに。佐兵衛は生涯に渡って正妻を持たず、それぞれ母親の違う娘が松子含めて3人いる。次女の竹子、三女の梅子、そして長女の松子それぞれが婿養子をとり、それぞれに息子が1人ずついたが、対立し合っていた。
数か月後、金田一耕助(加藤シゲアキ)は犬神家の本宅のある那須湖畔を訪れた。犬神家の顧問弁護士を務める古館の法律事務所に勤務する若林から、「犬神家で近々、血みどろの事件が起きるのでそれを防いでほしい」との手紙を受け取ったためであった。那須ホテルを宿泊拠点とした金田一は、湖畔から犬神家の豪邸を望んでいたところ、犬神家の養女である珠世(高梨臨)の乗っているボートが沈みかかっているのを目撃し助けようとする間に、犬神家の下男・猿蔵が珠世を救出する。ボートには細工がされており、珠世が何者かに狙われたのはこれで3度目。その後、金田一がホテルに戻ったところ、若林が何者かによって毒殺されていた。どうやら若林は犬神家の誰かに買収され、法律事務所の金庫に保管している佐兵衛の遺言状を盗み見た可能性が。古館の依頼で、金田一は犬神家の遺産相続に立ち会うこととなった。
そんななか、ビルマの戦地で顔に大怪我を負い、ゴムマスク姿で佐清が帰ってきた。佐兵衛の遺言状は古館によって金田一の立ち会いのもと公開されることになる……。