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『ムーンライト』監督最新作、注目の主演二人が語る

『ビール・ストリートの恋人たち』で注目されるステファン・ジェームズ(左)とキキ・レイン(右)
『ビール・ストリートの恋人たち』で注目されるステファン・ジェームズ(左)とキキ・レイン(右)

 アカデミー賞作品賞を受賞した映画『ムーンライト』のバリー・ジェンキンズ監督が手掛けた待望の新作『ビール・ストリートの恋人たち』(2019年2月22日 日本公開)について、主演のキキ・レインステファン・ジェームズが、11月28日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【動画】『ビール・ストリートの恋人たち』予告編

 本作は、作家ジェームズ・ボールドウィンの小説「ビール・ストリートに口あらば」を基に映画化。1970年代のニューヨーク・ハーレムに生きる若い二人の愛と信念の物語を、圧倒的な映像美で描く。19歳のティシュ(キキ)と22歳の婚約者フォニー(ステファン)は、幸せな生活を送っていたある日、フォニーが無実のレイプ容疑で逮捕される。投獄後、ティシュの妊娠が判明。彼女は誕生する子供のために、自分の家族と弁護士のサポートを受け、フォニーの無実を証明しようと奔走するが、さまざまな困難が待ち受けていた……。ティシュの母親シャロンをレジーナ・キングが、父親ジョセフをコールマン・ドミンゴが演じた。

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 初の長編映画作品となったキキは、カメラを目の前にして演じることに慣れるのには時間がかかったという。「ティシュは本当に感情的で、苦しい瞬間を生きなければいけない役で、わたし自身はその役を考えながら、全て表現しなければいけなかったの」また、映画内ではモンタージュシーンが多いため、ボールドウィンの原作をセットで持ち歩きながら演じていたことそうだ。

 レジーナやコールマンの共演については「彼らだけでなく、キャストみんなが素晴らしかったわ。新しい経験をしながら、多くのことを学んでいくティシュは、初主演のわたしと重なるものがあったわね。だからレジーナ、コールマン、ステファンらがサポートしてくれたことに、心底感謝しているわ」と語った。その支えのかいあってか、彼女は長編映画初主演とは思えない迫真の演技を披露している。

 一方、ステファンは、ティシュとフォニーがソウルメイトという設定により、劇中ではセリフなしにコミュニケーションが取られているシーンが多いことについて「ソウルメイトである設定が、今作のストーリーやキャラクターに責任感を与えているんだ。僕とキキは、事前にそれほどリハーサルもなくて、唯一彼女に会ったのは読み合わせのときだけだった。すぐに壁を壊してお互いが心地よい状態にすると、ジェンキンズ監督も良い環境を作り上げてくれたよ。原作を読むと、彼らの関係は恋人以上で、ソウルメイトで、親友でもあるんだ」と語る。

 ジェンキンズ監督とのタッグについては「僕が彼と仕事をして最も好きだったのは、即興的なことをやることだったね。彼はセットで何かを見たり感じたりすると、(即興的に)『こっちのショットで撮ってみよう!』と提案してくるんだ。僕ら俳優が、いつでも動けるようにしたり、目が離せない状態にしてくれたりしていたよ」と刺激的な環境であったことを明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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