少女時代スヨン、よしもとばななの絶賛に満面の笑み!
チェ・スヨン(少女時代)が13日、都内で行われた主演映画『デッドエンドの思い出』の完成披露上映会に出席。原作者のよしもとばななから「原作のイメージ通りだった」と称賛されたスヨンは、「韓国でも大人気のよしもとばなな先生に褒められてすごく嬉しい」と満面の笑みを浮かべていた。
よしもとの同名小説を、長編映画デビューとなるチェ・ヒョンヨン監督が実写化した本作。この日のイベントには田中俊介(BOYS AND MEN)、ヒョンヨン監督、原作者のよしもとも登壇した。
スヨンは、30歳を目の前にごく普通の日々を送っていた韓国人女性・ユミを演じているが、「映画のなかで成長していくキャラクターを演じられることが嬉しかった」という。撮影中はユミを理解することが難しいと感じる場面があったものの、監督や共演者と会話することで理解を深めていったそうで、「撮影が終わるころにはユミと同じようにわたし自身も成長することができました」と充実した撮影だったことを明かす。
一方、ユミの心を優しく癒やす男性・西山を演じた田中は、「ただ優しいだけではなく、人を包み込む温もりを持った人物」という同役に、これまでとは全く違うアプローチで挑んだ。
「過去の作品では、役柄に徹底的に向き合いたいので、現場では誰ともしゃべらなかったのですが、西山の温もりを出すために、今回はスタッフ・キャストの方々としっかり会話をして、そこで生まれた温かいものを西山に乗せて演じました」(田中)
そんな二人によしもとは「この作品を書いたのは15年前、まだお腹に赤ちゃんがいるときでした。そのとき書いたものが、こうして映画になって観ることができるなんて、とても幸せです」としみじみ。日韓共同製作で、主演がスヨンであることを聞いたときは「実現するのは無理だと思ったんです」と本音を漏らしたよしもとだが、名古屋での撮影に訪れた際、現場でのヒョンヨン監督の明るく元気な立ち振る舞いに感銘を受け、作品の成功を確信したという。
よしもとが「スヨンちゃんと田中くんが原作そのままだった」と太鼓判を押すと、スヨンは「すごく嬉しい」と破顔。田中も「とても温かい言葉をいただき光栄です。ずっと手を握りたいと思っていたのですが勇気がなくて……」とよしもとを見ると、よしもとから田中に抱擁。原作者、監督、キャストが一丸となって作品に向き合っていることが実感できる場面だった。(磯部正和)
映画『デッドエンドの思い出』は2019年2月16日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
2019年2月2日よりシネマスコーレにて名古屋先行公開