オダギリジョー、自作曲が劇中歌に!クリストファー・ドイルとのタッグに歓喜
俳優のオダギリジョーが15日、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで行われた映画『宵闇真珠』初日舞台あいさつに来場。名カメラマンとして知られる本作の監督クリストファー・ドイルとタッグを組んだ感想を明かした。
『恋する惑星』『花様年華(かようねんか)』などで知られる名カメラマンのドイルが撮影と監督(ジェニー・シュンが共同監督)を務めた本作。今回の舞台あいさつは席数約100席というミニシアターで行われ、カメラマンから至近距離でフラッシュをたかれたオダギリは驚いた様子を見せつつも、改めて集まった観客に向けて「今日の初日に、たくさんの方に観ていただいてうれしく思っています」とあいさつした。
メガホンを取ったドイルについて、オダギリは「やはり僕らの世代からすると、クリストファー・ドイル、ウォン・カーウァイというのは偉大な存在。その方から声をかけていただけたことはうれしかったですし、驚きましたね」と振り返る。
撮影現場では「ほとんどテストをしなかった」そうで、「あまり説明もなかったし、とりあえずやってみようかという感じだったと思います。(共演者の)アンジェラ・ユンとのシーンもとにかくカメラを回して、何が起こるか見てみよう、今のタイミングならこうしてみようか、といった感じで。やりながら作り上げていく感じでしたね」と述懐した。
劇中では、オダギリが作曲した「JellyfishSyndrome」という劇中歌が使用されている。この曲が使用されるきっかけについて、「クリスとはよく飲みに行っていて。そうするとだいたい、今は何をやっているといった話になるじゃないですか。それで最近は曲を作っていると言ったら、使いたいという話になったと思うんですが、実はよく覚えていなくて……。でも飲み会の軽いノリで話したことが実現したという感じですね」と明かすひと幕もあった。
香港の漁村を舞台にした本作は、日光に当たるとやせ細って死んでしまう病気だと言い聞かせられ、太陽から肌を隠して生きてきた16歳の少女が、村を訪れた異邦人の男との出会いを通じて世界を知るさまを描き出す。(取材・文:壬生智裕)
映画『宵闇真珠』はシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中