GG賞5部門ノミネート!ヴィゴ・モーテンセン主演『グリーンブック』胸アツの特報公開
アカデミー賞前哨戦として知られるトロント国際映画祭で最高賞となる観客賞を受賞した、ヴィゴ・モーテンセン主演の実話に基づく映画『グリーンブック』(2019年3月1日公開)の特報が公開。がさつだが人に好かれるイタリア系の運転手兼用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストのユーモラスかつ胸にしみる交流の一端が見られる。
父であるトニー・リップとドクター・シャーリーの旅の話を、息子ニック・ヴァレロンガがプロデューサーを務め、映画化した本作。1962年、まだ人種差別が根強く残る時代を舞台に、黒人が安全に旅をするために欠かせない旅行ガイドブック「グリーンブック」を頼りに南部を目指す、天才ピアニストのシャーリー(マハーシャラ・アリ)とその運転手トニー(ヴィゴ)の旅が描かれる。特報は、「フライドチキンは食べたことがない」というシャーリーに「黒人なのに?」と無遠慮に返すトニー、そんな彼に「大した偏見をありがとう」と皮肉で返すシャーリーの会話からスタート。
しかし、レストランで「規則だから」という理由でシャーリーが入店を拒否されると、トニーはウエイターにつかみかかり怒りをあらわに。富と名声を手にし演奏会ではスタンディングオベーションを受けても人種差別を避けられないシャーリーと、家族を養うためナイトクラブで用心棒として働くトニー。境遇も性格も異なる2人が、徐々に理解を深めていくさまが映し出される。
先ごろ発表された第76回ゴールデン・グローブ賞ノミネーションで作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞の5部門にノミネートされ、アカデミー賞ノミネートへの期待がさらに高まっている。(編集部・石井百合子)