ティーンエイジャーの性事情を描いた話題のNetflixドラマ、主演俳優が語る
映画『ヒューゴの不思議な発明』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』などの若手俳優エイサ・バターフィールドが、Netflixのドラマ「セックス・エデュケーション」について、12月4日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
セックスセラピストの母(ジリアン・アンダーソン)を持つオーティス・トンプソン(エイサ)は、女の子との付き合いが苦手な高校生。自宅では性的なビデオやマニュアルに囲まれ、性に対してオープンな母親のもと育ったものの、まだ童貞で性的な知識だけが豊富だった。だがある日、性的な問題を抱える学生にアドバイスをしたことで、学校一有名な女の子に誘われ、学校や友人宅で秘密のセックスクリニックを行い悩み相談を受けるようになる。ベン・テイラーとケイト・ヘロンが、それぞれ4話ずつメガホンを取っている。
今作の出演経緯についてエイサは「どんなテレビシリーズでも、かなり長く演じる可能性があり、シーズンが増えれば、数年同じ役をやることにもなる。だから役柄には情熱を感じ、共感が持て、さらに役柄になりきれて楽しめるものでなければならないと思うんだ。僕が出演する大きなきっかけとなったのは、オーティスと友人エリック(ンクーティ・ガトワ)の関係が心地よく、真実味のある親友関係であったこと。そして、ジリアン演じる母親もとても面白くて、正直で、優しくもあって、とにかく(キャラクターがそれぞれ)素晴らしく描かれていたことだね」と語った。個々のキャラクターの面白さに、一挙に引き込まれていったそうだ。
母親を演じたジリアンとの共演はとても楽しかったようで、「僕とジリアンは素晴らしい時間を過ごしたよ。ドラマ内では、緊張感のあるシーンもあれば、とても面白いシーンもある。彼女がこれほど面白い人だとは思わなかったね。ドラマでは、ジリアン演じる母親が僕のクラスメイトと共に、マリファナでハイになりながら、クリスプを食べているシーンがあるのだけど、おかしくてしかたがなかったよ」と撮影を振り返った。
セックスをテーマに描きながらも、独特なアプローチをしている今作。このドラマによって、性に対してよりオープンな会話できるようになるだろうかと聞かれたエイサは「僕はそう思っているし、そうなれば良いね。決してセックスを美化している作品ではないんだ。番組内では率直に、正直に、時にはぎこちなく語られていて、単に大胆でセクシーであるというわけではない。ティーンエイジャーにとってセックスはどういう意味合いをもたらすのか、それはいつもきれいなものではなく、どこかぎこちなく、楽しくもあって、ドラマではそんなセックスに対する真実を捉えているんだ」と回答。今作によって、共感したり、セックスに対するプレッシャーを取り払えればと付け加えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)