流血?隈取?「いだてん」中村勘九郎の登場シーンが話題
6日に放送開始され話題沸騰の2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合・日曜20時~ほか)。約33年ぶりに近現代が舞台、連続テレビ小説「あまちゃん」(2013)の宮藤官九郎が脚本を務め、これまでの大河と異なる新味が期待されていたが、その新味を象徴するかのような、1人目の主人公・金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)の登場シーンが話題を呼んでいる。(※一部ネタバレあり)
第1回「夜明け前」は、1909年、まだ「スポーツ」という言葉も知られなかった時代に、柔道の創始者として知られる嘉納治五郎(かのう・じごろう/役所広司)がストックホルム大会参加を目指し、奔走するエピソードを中心に展開。本作は、主人公が二人いることが特徴でもあり、日本で初めてオリンピックに参加した金栗四三と、オリンピック日本開催に尽力した田畑政治(たばた・まさじ/阿部サダヲ)を軸にした物語が描かれる。
歌舞伎俳優の中村が演じる金栗は「目標に向かってまっすぐに突き進む太陽のような男」という設定。金栗が顔を見せたのは、ストックホルムオリンピックに出場するマラソン選手を選ぶ予選会でのこと。次々と脱落者が発生し、雨が降りしきる中、すさまじい形相の金栗がゴールに向かって走ってくる。
しかし、なんと彼の顔面は真っ赤。シャツも赤くにじんでおり、流血しているようだと嘉納らが青ざめるが、雨に濡れて帽子の色が頭に移っただけ、というユニークなオチが用意されていた。その鮮烈なシーンが、視聴者の間で「血まみれのゴールに驚いた」「隈取のよう」と話題に。
第2回「坊っちゃん」は、金栗の熊本での少年時代を描く物語。往復12キロを走って通学することで虚弱体質を克服。軍人に憧れ海軍兵学校を受けるも不合格になるなど、知られざるエピソードが明かされる。(編集部・石井百合子)