「いだてん」森山未來の語り&疾走シーンが話題
2019年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合・日曜20時~ほか)は、ビートたけし演じる伝説の落語家・古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)の若かりし頃、美濃部孝蔵(みのべ・こうぞう)時代を、森山未來が担当していることも話題になっているが、13日に放送された第2回では森山が語りを担当。そのテンポよくなめらかなナレーションに加え、身体能力の高さがうかがえる疾走シーンが注目を浴びている。(※一部ネタバレあり)
第2回「坊っちゃん」は、日本初のオリンピック選手となったマラソンランナー、金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)の少年時代が軸に。虚弱体質を克服すべく人知れず努力を重ねた日々、講道館柔道の創始者・嘉納治五郎(かのう・じごろう/役所広司)に会いに行った際の病弱な父(田口トモロヲ)との切ないエピソードや、幼なじみのスヤ(綾瀬はるか)との交流なども描かれた。そして同時に展開されたのが、生粋の江戸っ子、美濃部孝蔵の話。
孝蔵は、10歳のころから酒と博打を覚え、小学校を退学に。家を勘当されてからは根無し草のような暮らしを続け、稼いだ金は「飲む、打つ、買う」の三道楽に使い果たす、という設定だ。
孝蔵は第2回で、ある人物との“運命の出会い”を果たすことになるが、彼が遊郭の店員から追われるシーンでは森山らしいアクロバティックなパフォーマンスを披露。浅草の雑踏を猛スピードで疾走し、荷車に突き当たると、その上を一回転して着地を決め、また走り出すといった動きを鮮やかに演じてみせ、視聴者たちから「身体能力が凄い」と興奮の声が寄せられている。
ダンサーとしても活躍する森山はこれまでにも映画『フィッシュストーリー』や『モテキ』などでキレのいいアクション、ダンスを繰り出していたが、「いだてん」でもそんな彼の特性を生かしたシーンが見られる。(編集部・石井百合子)