武田航平、仮面ライダーキバ・瀬戸康史との秘話明かす
公開中の映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』の大ヒットを記念し、「平成仮面ライダーの申し子」と自らを称する武田航平をフィーチャーしたイベント「武田航平ナイト」が27日、都内で行われた。
「仮面ライダーキバ」紅音也役、「仮面ライダービルド」猿渡一海役などで知られる武田。この日は登場するなり、満員の客席から大歓声が起きると嬉しそうな表情を浮かべた。『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』のメガホンを取った山口恭平監督も登壇。サプライズゲストとして「仮面ライダービルド」でヒロインを務めた高田夏帆や、後半からは上堀内佳寿也監督、プロデューサーの大森敬仁、谷中寿成も駆け付けた。また『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』や「仮面ライダービルド」の田崎竜太監督も武田への思いを手紙で贈った。
武田は壇上で「仮面ライダーキバ」の撮影秘話を明かす中、主演の瀬戸康史とのエピソードを回顧。最終話に突如登場する音也そっくりの青年・紅正夫を演じる際、その正夫という名は瀬戸、その回を監督した石田秀範監督と一緒に考えたと告白。「瀬戸くんは最初、奏(かなで)という名前はどうかと提案していたんです。それを僕と石田さんで『なんかカッコよすぎる』って」と反対したと述べ、その後、思いつきでその場で武田が「正夫」と逆提案したことで「正夫」に決まったそう。「衣装も自分で用意しました」と得意げに明かしていた。髪型などの提案も自ら行ったといい「仮面ライダーはなんでもありですよ」と現場の雰囲気を紹介した。
舞台あいさつ後には、武田や高田の熱演でファンの間では「神回」と称される「仮面ライダービルド」第47話「ゼロ度の炎」を武田と、高田、上堀内が自ら解説するコメンタリー上映も行われ、 高田が感極まって号泣する一幕も。武田は「仮面ライダー」への出演について「自分の俳優人生の中でも軸にもなっていますし、様々なきっかけを与えてくれ、みなさんと出会えるきっかけになった作品。皆さんの応援がなければここにも立てていない。僕にとって仮面ライダーは素敵な縁を紡いでくれた作品です」と思いを込めた。
会場に向け、「仮面ライダーは日本を代表する作品です。その作品に関われて本当に幸せ。『ビルド』はいったん終了しましたが、僕はあくまで“いったん”だと思います。たぶん(続編が)できるでしょう。そのためにも皆さん声を上げてください」と呼びかけてイベントを締めくくっていた。(取材・文:名鹿祥史)