戸田恵梨香、現場で子役たちに喝!?大原櫻子もびっくり
女優の戸田恵梨香が22日、都内で行われた映画『あの日のオルガン』プレミア上映会イベントに大原櫻子と登壇。大原から戸田の言動で撮影現場がピリッと引き締まったことが明かされた。
太平洋戦争末期、53人の園児たちの命を守るために日本で初めて保育園を疎開させることに挑んだ保母たちの実話を描いた同作。この日はダブル主演の戸田と大原のほか、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、平松恵美子監督が来場したほか、園児役の6人の子役たちが花束を持ってサプライズ登場した。
保母たちのリーダー・板倉楓役の戸田は、「(保母役の)みんなと年は離れていないと思っていたのに、みんなに聞いたら20代前半で衝撃的でした」と明かすと、「(撮影に)入る前はリーダーに見えるか不安でしたけど、年齢的に全然リーダーでした」と苦笑い。しかし、平松監督から「皆さんは保母役ですから子どもたちの面倒を見ましょう」と任され子役たちの世話に関しては、「わたしはやってません。その言葉を聞いていないので」と暴露。だがそれは「リーダーはみんなを俯瞰(ふかん)して見る立場」と解釈したからで、なおかつ「担当の子どもがいなかった」こともあり、「全体を見ていました。引き締めてました」と説明した。
その言葉通り、撮影現場ではピリッとした一瞬があったそう。天真爛漫で音楽好きの保母・野々宮光枝役の大原は、子役たちが騒々しく、まとまらなかった時のことを挙げ、「恵梨香さんが『うるさい!』と一言言ったんですよ」と報告。実際は、関西出身ということもあり、「うるさいねん!」と一喝したそうで、その場は途端に静まり返ったとか。さらに、大原は「怒った姿を現場でそれ以外見たことがなかったので、わたしも一瞬止まって……」と吐露した。その時の様子を控えめに再現した戸田は、「初めて怒りましたね」と振り返っていた。
そんな戸田の言動は同作への思いがあってこそ。実話であることの重要性、それを演じることの責任、戦争を体験された方から実体験を生で聞ける最後の世代であることを感じながら撮影に挑んだことを語ると、「この作品が10年、20年先も心に残る大事な作品になってくれたらうれしいです」と心を込めた。(取材・錦怜那)
映画『あの日のオルガン』は2月22日より全国公開