座間味島を舞台にしたローカル映画、沖縄の有名ミニシアターが超満員に!加藤雅也と尚玄が感激の舞台あいさつ
座間味島を舞台にした新作映画『ココロ、オドル 満月荘がつなげる三つのストーリー』の沖縄県・桜坂劇場で行われた舞台あいさつに、俳優の加藤雅也、尚玄、岸本司監督らスタッフ・キャストが登壇した。満員御礼となったこの日、観客を前に沖縄出身の尚玄は「高校時代に足繁く通ったこの劇場で、自分の作品を上映できることがとても嬉しく、感激しております」と感慨深げに語った。
本作は、2015年に製作された短編映画『こころ、おどる -Kerama Blue-』をもとに作られた長編映画。慶良間諸島を舞台に、夫婦になれない男と女、心の通じ合えない親子、家族になれない父と娘が、心の絆を再び築き上げていく姿をハートウォーミングに描く。
作中で、不器用な父親を熱演した加藤は「実は僕のデビュー作である『マリリンに逢いたい』は座間味島で撮影したんです。30年ぶりに、座間味島で撮影をして深いご縁を感じました」としみじみ。満員となった劇場を見て「映画を作っているものとしては、お客様に観ていただくことが何よりもありがたい。これだけたくさんの方々に観ていただいて本当に嬉しいです」と笑顔を浮かべた。
全国の公開はまさにこの沖縄での上映にかかっている。「岸本監督との出会いは縁です。彼には沖縄ノワール作品を撮りたいという夢があると聞いたんです。僕は岸本監督を男にするためなら、どんなことでもやりたいと思っています。まずはこの作品が、多くの方々に観ていただけるように皆さん、応援よろしくお願いします」と男気を見せた。
監督も「今、沖縄で『洗骨』が大ヒットしていて、僕自身も観たのですが本当にすばらしい映画でした。この映画は、宝物のような沖縄の自然、そしてこの家族の物語を描いています。『洗骨』も本作も、ぜひ観ていただければと思います」と話していた。(取材・文:森田真帆)