『デッドプール』はディズニーの下でもR指定!R指定ブランドを新設か
ウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOであるボブ・アイガーが、フォックス買収後も映画『デッドプール』シリーズはR指定で作り続けると投資家向けの収支報告で語った。Varietyなどが報じている。
ディズニーは、ミラマックスなどを傘下に置いていたときはR指定映画も配給していたものの、近年は家族で観られる大作に専念している。これまで製作してきたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品も、家族で観られるPG-13だ。一方、フォックスが所有するマーベルのコンテンツでは、『デッドプール』シリーズだけでなく『LOGAN/ローガン』もR指定で制作され、批評的にも興行的にも大成功を収めている。ディズニーがフォックス買収後、これにどう折り合いをつけるつもりなのかという点は、長らく注目されてきた。
2017年12月にも『デッドプール』はR指定のままで行くつもりだと語っていたアイガーは、あらためて「我々はこの(R指定)ビジネスを続けるでしょう。(こうした映画には)確かに人気がありますから」と明言。『デッドプール』シリーズのみならず、ほかのR指定マーベル作品も作り続けるという。ただ、それらはこれまでのディズニー/マーベルブランドとは別物にするつもりなのか、「(R指定映画に関する)ブランディングは慎重に行い、消費者を絶対に混乱させないようにします」と語っている。
話を聞く限りデッドプールのアベンジャーズ入りはなかなか難しそうだが、昨年12月には『デッドプール2』をPG-13用に再構成した『デッドプール2のおとぎばなし』が米公開されている。PG-13仕様のデッドプールとR指定のデッドプールを上手く使い分けることで、共存は可能なのかもしれない。(編集部・市川遥)