吉永小百合&天海祐希、18年経っても変わらぬ関係 新作撮影現場で明かす
女優の吉永小百合と天海祐希が、映画『最高の人生の見つけ方』に出演する。2001年公開の『千年の恋 ひかる源氏物語』以来、実に18年ぶりの共演となった二人が今年1月、本作の撮影で京都を訪れ、改めてお互いの関係性などを語った。
原案となったハリウッド版は、余命宣告を受けた自動車整備士(モーガン・フリーマン)と豪腕実業家(ジャック・ニコルソン)が、棺おけに入る前にやっておきたいことを「棺おけリスト」に書き出して冒険旅行に繰り出すヒューマンドラマ。日本版では『のぼうの城』などの犬童一心監督がメガホンを取り、余命宣告を受けた主婦・北原幸枝(吉永)と女社長・マ子(天海)が、病院で出会った少女が持つ「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行していくさまを描く。
『千年の恋』で吉永は、共演シーンこそ少なかったものの、天海と現場ですっかり意気投合。「ご飯に行ったり、芝居を観に行ったりしました。(天海は18年前から)変わったという印象はありません」と当時を振り返る。対する天海も「小百合さんは変わりませんね。笑顔も美しいですし。(私は)18年前は男性の役でしたから、本当に言葉を交わす程度だったんです。でも今は、こうして隣でお芝居をさせて頂いております」と心境を明かした。
本作で吉永は人生を家族に捧げた主婦を、天海は仕事一筋の女社長を演じている。「私の役は“家族”が一つ大きなテーマ」と説明する吉永は、「バラバラになった家族がどうやって一つになるのか、家族のメンバーに対して幸枝がどう思いを伝えるか、そこが素敵です」と本作の魅力に言及。天海も「(マ子は私に)ぴったりな役だと思います!」と自信をのぞかせつつ、キャリアを第一に生きてきた彼女にも“家族”という要素が少なからず関わってくることを明かし、「(ハリウッド版にはない)日本独特の世界観が含まれていると思います」と期待を寄せた。
劇中で二人は、リストの一つである「巨大なパフェを食べること」を叶えるために京都を訪れる。撮影では、華やかな着物に身を包んだ吉永と女社長らしくゴージャスに着飾った天海が巨大なパフェに悪戦苦闘する姿も見受けられ、終始楽しそうな表情を浮かべていた。「天海さんは最高の相棒です」と絶賛する吉永と、「今まで観たことがない小百合さんの表情を、映画に残すことが私の使命だと思っています」と意気込む天海が、18年ぶりにスクリーンで共演する姿が待ち遠しい。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
映画『最高の人生の見つけ方』は2019年秋全国公開