佐藤健、松坂桃李、星野源…サムライ映画が続々!
今年、佐藤健、松坂桃李、星野源が主演を務める注目の“サムライ映画”が待機している。
佐藤が主演を務める『サムライマラソン』(2月22日公開)は、“侍がマラソンをする”という史実をもとにした土橋章宏の「幕末まらそん侍」を実写映画化したエンターテインメント大作。幕末、迫る外国の脅威に備え安中藩主・板倉勝明は、十五里(約58キロメートル)の山道を走る遠足を開催するも、行き違いによりこの動きが幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれることに。
佐藤ふんする唐沢甚内は、普段は平凡な侍であるが、実は幕府のスパイとして藩に潜入している忍びの者。佐藤は甚内の秘めた思いを表現するとともに、身体能力も求められる役どころを演じている。これまで映画『るろうに剣心』シリーズなどでも幕末の剣客を演じたほか、アクション演技にも定評のある佐藤の面目躍如といった感がある。小松菜奈、森山未來、染谷将太、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己といった豪華な布陣との共演にも期待が高まる。
松坂が時代劇としては初主演を務める『居眠り磐音』(5月17日公開)は、佐伯泰英の人気小説の実写映画化。昼はうなぎ屋で働く心優しい浪人、夜は両替屋の用心棒として悪と戦う主人公・磐音を松坂が演じている。胸に秘めた哀しい過去を背負って悪と戦い、誰よりも強く生きる侍を体現し、劇中では本格的な殺陣も披露している。「侍戦隊シンケンジャー」で志葉丈瑠/シンケンレッド役を務めた松坂の時代劇初主演映画に注目したい。
先の『サムライマラソン』の原作と同じく土橋の小説「引っ越し大名三千里」を映画化した『引っ越し大名!』(8月30日公開)では、星野が人と交わらずに本を愛する「かたつむり」と呼ばれる書庫番の侍を演じている。同作では、たびたびの国替え(引っ越し)を命じられた大名・松平直矩のエピソードをもとに、高くつく遠方への引っ越しを知恵と工夫で乗り切ろうとする藩士たちの奮闘が描かれる。星野が「本が好きなのだから知識もあるだろう」という理由で引っ越し奉行に任命されてしまった“引きこもり侍”をどう演じているのか、気になるところ。
昨年終わりから、池松壮亮と蒼井優が共演した『斬、』、瑛太主演の『闇の歯車』などが公開されており、話題の時代劇が続いているが、待機作でも三者三様のサムライ映画の魅力を味わうことができそうだ。(編集部・大内啓輔)