藤原啓治&矢島晶子「クレしん」声優コンビが原恵一新作アニメに太鼓判
『映画クレヨンしんちゃん』シリーズなどで知られる映画監督・原恵一の新作アニメ『バースデー・ワンダーランド』のポスタービジュアルが公開された。併せて、同作で再び原作品に参加した声優の藤原啓治と矢島晶子が、大人を泣かせる原監督の演出についてコメントを寄せた。
『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)や『河童のクゥと夏休み』(2007)など、大人が泣けるアニメーションでも知られる原監督。かつて藤原と矢島は、野原ひろし・野原しんのすけ役(現在は小林由美子と森川智之が担当)として、原監督と映画を作り上げてきた仲であり、すでに27年来の付き合いだ。
そんな原監督の作品について矢島は「原監督は“泣かせよう“とする演出はされていないと思います。演技でもそうですが“泣かせよう“と意図すると、かえって伝わらなくなってしまうので」と分析。藤原も、原監督の映画は“泣かせようとしていないのに涙が流れてしまう”と口をそろえる。「『オトナ帝国の逆襲』の時もでしたが、泣かせようと意図しているわけではないのに、それでも”泣けるアニメーションの名手”と言われているのは、監督の目線の優しさのおかげかなと思います。本作はこれまでの作品と同じで指示が的確で、監督のやりたいことが見えているように感じました」
『バースデー・ワンダーランド』は、柏葉幸子の児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)を原作に、自分に自信が持てない少女アカネが、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子ピポの頼みを受け、彼らの世界を救うために大冒険を繰り広げるファンタジー。藤原と矢島は、不思議な動物や景色があふれるカラフルな「ワンダーランド」から色を奪う悪役ザン・グとザン・グの相棒ドロポの声を担当する。
公開されたポスタービジュアルに描かれているのは、まっすぐにこちらを見つめる主人公アカネの姿。実際には、内気で自分に自信がない女の子であるアカネを待つ冒険とは。本作について矢島は「原監督が魅力に感じる物語やキャラクターを私たちに見せてくれているだけなのに、その結果涙が流れるなんて本当に素敵なことですよね」とその出来に太鼓判押している。
アカネの声を担当するのは、女優の松岡茉優。アカネと共に旅をする自由奔放な彼女の叔母チィ役で杏、大錬金術師ヒポクラテス役で市村正親、アカネの母親ミドリ役で麻生久美子、ヒポクラテスの弟子ピポ役で東山奈央らが参加している。(編集部・入倉功一)
映画『バースデー・ワンダーランド』は4月26日より全国公開