柳楽優弥『映画ドラえもん』で体当たりアフレコ!スタッフも共鳴
俳優の柳楽優弥が2日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた『映画ドラえもん のび太の月面探査記』公開記念舞台あいさつに出席。柳楽のプロ根性をうかがわせるエピソードが披露された。この日の舞台あいさつには、同じくゲスト声優の広瀬アリス、中岡創一(ロッチ)、高橋茂雄(サバンナ)、脚本を手掛けた直木賞作家の辻村深月、主題歌担当の平井大、そして八鍬新之介監督も出席した。
舞台あいさつでは、本作が第39作目の『映画ドラえもん』ということにちなみ「39(サンキュー)と感謝していること」にまつわるトークが展開。そこで、映画に関わったキャストやスタッフへの感謝を述べた八鍬監督は、柳楽について「収録の際、倒れながらしゃべるシーンで柳楽さんから『実際に体を動かしてしゃべっていいですか』という提案があったんです」と明かす。
徹底して役に入り込み、緩急自在な演技でファンを魅了する柳楽は、本作でもその本領を発揮したようだ。アフレコブースではマイクが固定されているため、体を使った躍動感いっぱいの柳楽の声は録音できなかったものの、その熱意に打たれた音響担当が、マイクで柳楽の動きを追って声を収録。そんな八鍬監督の裏話に苦笑いを浮かべた柳楽は「僕は応援してくださる方にサンキューです」と発言。続けて「僕はあまり(うまく)しゃべることができませんが、映画の舞台あいさつが大好きなんです。最近は社会派の作品が多かったのですが、こうして『ドラえもん』に参加でき、感謝でいっぱいです」としみじみと語っていた。
また、柳楽と同じくゲスト声優を務めた広瀬は、初めて劇場で観た映画が『ドラえもん』だったことを明かすと「ずっと観ていた『ドラえもん』に参加させていただいたことは本当に感謝です」と満面の笑み。また、月が舞台となる同作にちなんで「ツキがあったこと」を尋ねられると「卵かけごはんを食べようと卵を割ったら、黄身が2個出てきたんです。すごく嬉しかった!」というほのぼのエピソードで客席を沸かせていた。
本作は、ドラえもん一行が、謎の転校生ルカたちと共に、月を舞台に大冒険を繰り広げる『映画ドラえもん』シリーズ第39弾。広瀬アリスが月の裏側に住む謎の美少女・ルナ、吉田鋼太郎がのび太たちの前に立ちはだかる侵略者・ディアボロ、柳楽優弥がその部下ゴダートの声を担当している。(磯部正和)