スタジオ地図『サマーウォーズ』公開10周年プロジェクトを始動
23日、アニメーションスタジオ「スタジオ地図」は、2009年8月1日に公開された細田守監督作品『サマーウォーズ』の公開10周年を記念するプロジェクトの始動を発表した。
『サマーウォーズ』は、ふとしたことからは片田舎の大家族と夏休みをすごすことになった数学少年・小磯健二(神木隆之介)が、現実とネット世界を巻き込む未曽有の危機に挑む青春ストーリー。全国127館で劇場公開され、4か月にわたるロングランとなり動員126万人、興行収入16億5,000万円を記録。日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、現在も根強い支持を集めている。(数字は宣伝調べ)
プロジェクトは「スタジオ地図2019 in Summer」の一環として「<<UP DATE>>」をテーマに展開。その第1弾として、作品の舞台となった長野県・上田市の上田市立美術館・サントミューゼで、細田監督の最新作『未来のミライ』(2018)公開に合わせて都内で行われた、「未来のミライ展~時を越える細田守の世界」唯一の巡回展を開催(7月6日~9月1日)。上田市のみの『サマーウォーズ』オリジナル展示も用意される。
公開10周年を迎えるにあたり、スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーは「僕らは映画を作っているとき、10年後のことなど考えていません。にもかかわらず、本当に沢山の方々がいまでも作品を見続けて頂き、そして新たな方々が初めて作品と出会ってくださる、このご縁を僕らは本当に光栄に思い、そして心から感謝を致しております」とコメントを発表。今年は細田監督の新作は公開されないものの「僕らはこの『サマーウォーズ』10周年プロジェクトを通して、改めて、多くの皆様と作品を一緒に楽しみ、共有し、そしてテーマでもある<<UP DATE>>を行う、沢山の催しや取り組みを行っていければと思っておりますので、この夏も、どうぞ宜しくお願い致します」としている。(編集部・入倉功一)